日程: 11月19日(月)
講師: 狭山市文化団体連合会 前会長 横山千枝子 様
元NHKキャスター 村松真貴子 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席29名(受講生30名)
本日は後期講座2回目です。
・村松真貴子先生から新たな受講生への「講座の受講動機」や「出身地」の問い掛けから、「会話のきっかけづくり」や「会話のキャッチボール」など、初対面同士が会話を始めるテクニックを教えて頂きました。
・語りのスピードについては、ニュース番組では1分間に300字を目途に原稿を読むが、民話の語りではそれよりゆっくり語ることがいいようです。でも、語り人によって十人十色、それぞれ特徴があってよいと認めて頂きました。しかし、基本はマスターしてください。
・情感の表現方法としては、「そうだったの!」や「そうだったんだね!」を、“驚いた状況”、“うれしそうな状況”、“がっかりした状況”、を想定して声に出すことを学習しました。受講生の皆さんは照れながらも、表情筋を動かすことで情感はより豊かになることを知りました。
・活舌の訓練では、「外郎売り」の台詞で難しいか所「京のなま鱈(だら)奈良なま学(まな)鰹(がつお)、ちょと四(し)・五貫目(ごかんめ)、 お茶(ちゃ)立(だ)ちょ、茶(ちゃ)立(だ)ちょ、ちゃっと立(た)ちょ茶(ちゃ)立(だ)ちょ、青竹(あおだけ)茶筅(ちゃせん)でお茶ちゃっと立ちゃ。」を朗読しました。「外郎売り」は活舌訓練に適しており、5分以内で読めるよう暗唱することを勧められました。
・さらに、民話を語る際に、体は楽器であると認識して、動作を加えると、情景に一層の深みが増すことを学びました。
・奥冨地区に伝わる昔ばなし「紅梅と将軍さま」の語りでは、言葉のアクセントが異なると別の意味になること、情景が変化する時には間が大事であること、権威ある将軍さまの語り、川越の殿様や和尚の将軍に対する敬意表現、などを学びました。方言は深みであるが、イントネーションは注意が肝要なようです。
・後半では2グループに分かれ、「紅梅と将軍さま」の語りを題材にして基礎的な発声や情景表現、間の取り方などを何度も練習しました。