所沢キャンパスの周囲には、ナショナルトラスト事業によって保全された湿地があります。ふれあい湿地〜所沢キャンパス湿地〜糀谷八幡湿地をめぐるトトロの森の散歩コースもあります。
5月5日、所沢キャンパス正門の南東に広がる狭山丘陵(愛称トトロの森)の「葛籠入(つづらいり)の森」の保全地20号地の雑木林を歩き、ふれあい湿地を訪ねました。
(左)早稲田大学所沢キャンパス隣接のトトロの森の保全地20・21号地とふれあい湿地案内板
(右)所沢キャンパス正門南東に広がる雑木林の道からふれあい湿地へ
5月19日(土)いきがい講座第5回
「コミュニティへの関わり方」
講師: 東京国際大学教授 高田 知和先生
「コミュニティ」という語は「地域社会」を表している。インターネットなどの「情報コミュニティ」とは異なる次元と考える。とはいえ現時の若者たちの間では、「コミュニティ」といえばSNS、インスタグラム等情報空間内を指すことの方が圧倒的に多い。
- 「コミュニティ」とは(アメリカの社会学者 マッキーバー)
- 一定の地域の上に人びとの共同生活が営まれる社会。そこにおいて、人びとのわれわれ意識、一体感、帰属感などのコミュニティ感情が生み出される。包括的で自然発生的、「地域性」がベースに置かれる。
- 日本における実際の「コミュニティ」とは
- ・町内会・自治会としての日本の地域集団。ただし「地域」に捉われない社会的ネットワークの拡大・多様化、役員の固定化・高齢化などが課題。
- 「コミュニティ」についての新しい提案(社会学者 森岡清志)
住民同士が知り合いになること、親しく仲良しになること、住民意識が変わること等を、出発点とは考えない。ここでは、公共的領域の問題処理を担うシステム内部に住民参画を実施し、それによって住民自治の拡大をめざすことが最重要である。
資料出所: 高田教授著作 いきがい講座テキスト「コミュニティへの関わり方」より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【受講生の感想・意見】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❖43年間狭山都民で地域を全く知らない。今後、地域へ関わるつもりなので大変勉強になりました。
❖分かりやすい楽しい講義でした。コミュニティが希薄化する中で、SNSが交流の場と考える若者が地域組織は必要と思っている事に安度感がありました。高齢者にとってコミュニティは共助けにつながると思います。
❖自分が「地域社会」の一員であることを意識せずに生活してきましたが、先生の講義を受けて「これからでも何か出来る事があるのではないか」と考える事が出来ました。
❖コミュニティの崩壊の原因が①人口減・住民減②意識の変化③科学技術の進歩(インターネット・機械化)とすれば進行の防ぎようがない。コミュニティの崩壊はある意味、コミュニティからの独立ととらえられ「村社会」に縛られない気の合った者同志“New”コミュニティを作ればよい。
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