さやま市民大学 協賛講座 「子どもと楽しむサンエンス講座」の実践編
広報委員の取材日記「ポンポン蒸気船」を作る出前教室
1.経過
今年度の新規講座「子どもと楽しむサンエンス講座」は、「ものづくり」を通して子ども達の将来の夢(物理・科学)をかなえる指導員養成を目的とした講座です。現役時代はエンジニアだった人や、科学と全く関係なかった主婦が一緒に学び、それぞれの体験と技術を活かす活動の場を作ります。
講座の修了時には、出前教室などの実践が出来ることを目指しており、その「カリキュラム」を簡単に紹介します。
☆4月14日…入学式・オリエンテーション
☆4月21日…モノづくりの基本を学ぶ、共通する工具類の理解、「圧力と浮力」講義
☆4月28日…「浮沈子」の原理を学び製作と実験
☆5月12日…「振動と回転」の原理を学ぶ
☆5月19日…「ギシギシプロペラ」の製作と実験
☆5月26日…「電磁力」の講義、モーターの原理を学ぶ
☆6月 2日…「簡単なモーター」の製作と実験
☆6月16日…「理科工作教室」の進め方、子供たちへの接し方についての講義
☆6月30日…「熱と推力」蒸気とエンジンについて講義
☆7月 7日…「ポンポン蒸気船」の製作と実験、製作課題を理解する
☆7月14日…理科工作教室実習の準備とスケジュール化
☆7月21日…理科工作教室実習の準備とリハーサル
☆8月18日… 新狭山公民館にて理科工作教室実習「浮沈子」と「コイルモーター」実施
☆8月21日…さやまサイエンスクラブ「子ども体験教室・ポンポン蒸気船を作ろう」
⇒新狭山小学校学童教室に参加
☆9月 1日…修了発表のための製作と検証
☆9月 8日…発表会と講座の修了式
※夏休み明けは「発表会」と、一足早い「修了式」が待っています。
10時、部屋いっぱいの児童と担任の先生の前で、新井講師から今日の進め方などの挨拶が・・・。
2.指導員としての実践体験……出前教室の詳細報告
この講座の目指す、修了時には「出前教室」などの実践を体験すること!
……広報委員の私も一緒に体験させて頂きました。
☆日時 8月21日(火)9時~12時
☆場所 新狭山小学校 学童保育室
☆課題 児童に「ポンポン蒸気船」の作り方を教え、実験しながら原理を解説し理解を得る。
☆児童は、小学生1年から6年までの52人が参加。
☆「子どもと楽しむサンエンス講座」からは、新井講師をはじめ、藤原リーダーと講座スタッフ・受講生を合わせ合計8人が指導に当たりました。
※昔話として「ポンポン蒸気船」に限らず我らの子どもの頃には、色々な遊び道具を自分達で作り、その性能(?)を友達と競い合ったが、今は「ゲーム」に代わっているのだろう。
実習の前に、科学についてのお話と「クイズ」が出されて…知っている児童が多かったですね~
☆用意された船体の素材は各メーカー自慢の牛乳パックでした。1年生でも作れる様に切る処には線が引かれ、接着すれば完成する仕組みで、全員が時間内で完成。
外に用意された水槽でそれぞれの自慢の「船」の性能を確認していました。
小さな子ども達を相手にするのは結構気を遣うものですが、皆さん方は手際よく対応していました。聞けば、狭山市に限らず所沢・飯能などの公民館を舞台に、この様な「理科工作教室」を開いている「さやまサイエンスクラブ」を立ち上げた皆さん方が、全面的にバックアップしているそうです。これからの活躍を期待します。
《参考》さやまサイエンスクラブ(http://sayama-science.club)