夏季特別講座 「武蔵入間川郵便局の変遷」
日程: 8月14日(月)
講師: 大野勝弘様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
出席者: 出席15名
本日は、狭山で生まれ育った大野勝弘様の日頃の研究成果「狭山入間川郵便局の変遷」を紹介して頂きました。
日本の郵便制度は明治4年東京・京都・大阪に郵便役所を設置したことから始まりました。郵便事業を発展させたのは「郵便の父」といわれた前島密(1円切手の図柄の人物)です。埼玉県西部地域の郵便局(所沢・川越・扇町屋・飯能)は明治5年に整備されましたが、入間川村は明治15年でした。入間川停車場(現狭山市駅)西口に設立された入間川郵便局の集配区域は、北入曽村・南入曽村・水野村・堀兼村・加佐志村・東三ツ木村・上奥富村・下奥富村・藤倉村・大袋新田・山城村・大袋村・増形村・柏原新田・柏原村・下広瀬村・上広瀬村・広瀬村でした。郵便制度の全国展開には、三等郵便局(地域の名主や大地主が開設した郵便取扱所、特定郵便局)の開設が大きく貢献していたようです。初代局長は柿沼常吉氏です。
大野様は子供の頃から切手収集を趣味にしていましたが、現在は昔のはがきや封書などから時代を分析されています。切手には消印に日付と時刻が入った消印は押されているので郵便局の経路がわかり、だれがだれに手紙を出したか判読することを楽しんでおられます。鉄道郵便(現西武鉄道)の消印もありました。
入間基地航空祭の時、会場で記念のスタンプを押すことができますが、このスタンプのデザインは大野様と言う事です。デザインは20年以上に亘って更新されているそうです。皆様、ご存知でしたか。
9月22日から26日まで「第21回川越ふれあい切手展」(テーマは「昭和」)が川越ギャラリー「呼友館」で開催されます。まだまだ宝物はありそうです。是非お出かけください。