第7回 「狭山に伝承される祭事と食文化」
日程: 7月10日(月)
講師: 料理研究会家 土田丹智子様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席26名
本日は、料理研究家の土田丹智子様に狭山の祭事と食文化についてお話頂きました。
日本の食文化における特徴では陰陽の決まり、数の決まり、箸の決まり、お辞儀の決まりなどについて、台湾や韓国の作法と対比してお話し頂きました。まさに、日本のおもてなしの心を感じました。海外の訪問者に説明できるようになりたいものです。
また、行事食など食文化は標準語と方言の関係であり、地域や地区で集約することは難しかったと話されました。受講生からも、広瀬や奥富(おくどみ)、堀兼(ほりがね)それぞれの家庭が工夫して地産地消による食事や決まりがあったと披露して頂きました。
祭事の代表的食事である「正月食(おせち料理、雑煮など)」では「やきもち」だけを食べていたとか、「人日(七草粥)」では「七種類の雑炊(ごった煮)」、「お彼岸(ぼたもち、おはぎ)」ではいずれも「ぼたもち(はんごろし)」を作っていたそうです。「はれ(お祝い事)」の食事の最後に振舞う「うどん(てうち)」は狭山に限らず広く武州の地域で行われていたそうです。「はんごろし」と「てうち」は、お客様を歓待する意味合いがあるようです。
なお、講義内容は冊子「語り継ぎたい狭山の魅力」としてまとめる予定です。