さやま市民大学公開講座 「自然と地域と企業との「持続可能な共生社会」をめざして」
~マイナスからプラスに転換する「五感経営」を学ぶ~
1.はじめに
さやま市民大学「地域コミュニティ創造塾」と題した公開講座を、昨年12月から始めて最後は、二人のお子さんの母親であり、専務取締役の重責を担う女史講師にお願いしました。
狭山市の隣、三芳町・川越市・所沢市に立地する「石坂産業株式会社」の、生い立ちから実践する業務・求める企業理念などについてクオリティの高い映像を交えて、熱く語って頂きました。
2.講師:石坂産業株式会社 専務取締役 石坂 知子氏のプロフィール
・ 1995年、叔父が創業した産業廃棄物処理会社、石坂産業株式会社に入社
・ 2004年専務取締役に就任。ISO統括責任者として、管理部門・総務人事・財務を
3.石坂産業株式会社について
・ 1967年9月 東京都練馬区に石坂組として設立、後に1982年3月現住所に移転
・ 1999年、所沢市周辺の農作物がダイオキシンで汚染されているとの報道を機に、同社に批判が集まり、2001年事実上の撤退、廃業を求める行政訴訟が提起される。
売り上げの約7割を占める焼却事業から完全に撤退し、難易度が高い建設系産業廃棄物 のリサイクル事業に特化。
地域の環境に配慮した「全天候型独立総合プラント」を建設 するなどの改革を断行。
・ 2012年「脱、産廃業」を掲げ、ホタルや絶滅危惧種の日本ミツバチが飛び交う里山保全再生に取り組んだ結果、日本生態系協会のJHEP(日本ハビタット評価認証制度)最高ランクの「AAA」を取得。
・ 2013年、経済産業省の「おもてなし経営企業選」に選抜される。
・ 2014年、「里山環境教育フィールド 三富今昔村」を開業。同年に財団法人日本そうじ協会主催の「掃除対象」と「文部科学大臣賞」のダブル受賞。
同年、社員の学びの場として社内講座「石坂技塾」を開講。現在は、外部の方も参加で きるカリキュラムとなっている。(ここまで、当日配布された資料より抜粋)
4.講座の概要
・ 創業もきっかけと、当時の産廃処理業界の背景など
・ 試練の所沢のダイオキシン騒動
・ マイナスからプラスへ転換した「石坂産業株式会社」の取り組みについて
5.ゴミの山から宝の山へ
・ 忘れていた「所沢ダイオキシン騒動」を、この石坂産業を変身させるきっかけだった!と、講演を聞いていて思い出しました。
それから20年近く「ゴミにしない技術…減量化・再資源化率95%達成」を開発して、この産業廃棄物処理業界をリードする位置に立つ。さらに「100年先、自然とひとつになるために…」を掲げて、社員にとどまらず、社外の子供たちから一般者にも「環境学習講座」を開放し、人材育成に取り組んでいるのです。
・ 当日は、取り組んでいる事業を説明するパンフレットを多く配られました、合せて美味しいお土産物も付きました。その女性のきめ細かな心遣いが、企業経営に業界にさらに地域コミュニティに、良い影響を及ぼしていることを語っていただきました。