開催日時:平成28年11月日(金)13:30~15:30
場 所 :狭山元気プラザ 大会議室
講座名 :「みんなで楽しむ国際交流講座」
受講生 :受講者数15名 出席者 13名 欠席者 2名
- 講座テーマ:多文化共生事業の実践事例と支援・サポート業務業務の実態
1)「英語カフェ」(らーふてらこや)の運営
~(一社)生活支援事業所らーふ 代表 大塚 豊子
*平成28年度市民提案型協働事業提案で採用された「らーふてらこや」
~LET‘S ENJOY ENGLISH~ を今年度新たに月2~4回、七夕通りの「いるまおい」にて開催。
*@300円会費でネイティブ(アメリカ人)を囲んでの英語での会話を楽しむ。
後半にはギター演奏と歌で約3時間。場所の安定確保と会員数の増加が課題。今後は英会話だけでなく、色々なイベントを企画し若い人の参加を増やしたい。3年計画で公民館事業として定着させたい。
*国際交流、異文化交流とは=新しいことを知ること、お互いを理解すること=UNDER(相手の下に)+STAND(自分が立つ)ことだと思う。
NPO代表 大塚豊子さん 「英語カフェ」を月2回開催
2)埼玉県国際交流協会の「外国人総合相談センター」の業務について
~(公財)埼玉県国際交流協会 福田 智子
*昭和62年県の60%出資により設立。異文化、多文化共生社会の実現を目指して活動中。
*①国際交流・国際協力に関する事業、②多文化共生社会に実現に関する事業、③グローバル人材の育成が3つの柱。
*「外国人総合相談センター埼玉」の業務について
1)電話による「生活相談」(現在、英語/スペイン語/中国語/ポルトガル語/韓国・朝鮮語/タガログ語/タイ語/ベトナム語/(易しい日本語)の8か国語に対応。
2)専門相談(専門家による労働相談、入管相談、法律相談)
3)電話仲介通訳(自宅待機の通訳と協会と相談者3者によるサービス)
*問題点と課題
1.電話での相談・支援の限界
2.金銭面で問題を抱える外国人への対応
3.緊急時の対応:ソーシャルワーカー等他機関との連携不足
4.相談員と相談者に対するメンタルヘルス・ケアの問題
5.相談員(多言語)の補充、増員の問題
*特に周囲との繋がりを持たない外国人、母国にも帰れない人への対応 については協会としての限界を感じる。(相談窓口であっても解決にまでは関与できないことが多い)
*相談者のその後について確認できないことが相談員のストレスとなっている。
福田智子さん:県国際交流協会で、「外国人総合相談センター埼玉」で日夜外国人からの相談に対応している。
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<講座リーダーから一言>
1)「英語カフェ」の運営について場所の制約のため規則的に開けないこと、開設情報を広く知らせる術がない。公民館に登録して規則的な実施を確保し安定した活動にすべきだと感じた。運営スタッフも個人に頼り過ぎ。もっと仲間を増やす努力をして欲しい思う。
2)県の出資を受けての財団ならではの諸活動の展開が多岐に亘り、全国第5位の在住外国人人口県ならではだと思う
3)相談業務は入口が言葉の問題であり、その内容にまで立ち入れない場合が多いとのことで、相談員の限界を感じつつ業務を続けていることが多いにストレスになる、本当に大変な仕事だな、という印象である。市のレベルでは到底実施できない業務であると改めて痛感した。
4)狭山市内にはこの種の相談窓口が一切なく、行政での対応が難しいのであれば、民間との協働、或いは民間として何らかの対応ができないか?受講生と共に考えていきたい。
<外国人住民に関する参考資料>