第7回 テーマ 『気になる子どもとその親に寄り添うということ』
講座日時 6月10日(金)9:50~12;10
場 所 元気プラザ B棟 2階 大会議室
講 師 小田原短期大学学長 小沼 肇 先生 前 武蔵野学院大学教授 障がい児教育に造詣の深い先生です。
初めに、“金澤祥子”さんの書道人生を支えた親子愛のビデオを視聴しました。
ダウン症という我が子の障がいを受け止めながら、障がいのある人々への偏見がまだまだあった時代を、前を向いて、子どもの可能性を信じ続けた養育者の“子を想う気持ち”の深さに感銘させられた内容でした。
次に、目と耳の不自由なご夫婦が、力を合わせて子育てをしていくビデオも視聴しました。
自分たちの子育てのために、手話を学んでくれる保育園の担任など、頼れる人・助けてくれる人の力を受け入れて、苦悩を乗り越え、生き抜いていく親子に、受講生は頭ではなく、映像で確かめながら、最も支援を必要とする立場にいる親に共感し、寄り添える『パパ・ママのお助け隊』にならなくては…と考えさせられたように思います。
ビデオのあと、小沼先生は、手遊びで笑いを引き出し、受講生の緊張を一気に和らげてくださり、とても穏やかな語り口で、「心で理解する感性を磨いてほしい」というお話をしてくださいました。
重要な箇所は、ワークを取り入れて考えさせる講義です。
そのワークとは、小沼先生の発問に対して、まず受講生に解答用紙に記入させた後に、小沼先生からの読み取りの深い解答が得られるという手法で、共感性を引き出しながらの講座でした。
最後に、“パパ・ママのお助け隊”になるためのエールと期待の言葉が送られました。
などなど、普遍的な教えも満載で、全てのお子さんの理解や育て方、接し方に通じるお話でした。
『いかに心豊かに育てることが大切か』という小沼先生の想いがあちらこちらに散りばめられている講座で、幸せを感じてほっこりとさせられる2時間でした。