さやま市民大学 まちづくりコース
広報委員の取材日記「みんなで楽しむ国際交流講座」
1.「みんなで楽しむ国際交流講座」のねらい
狭山市には現在、多くの外国籍の市民が住んでいます。3つの姉妹友好都市とは、長年にわたり、市民レベルの交流が行われ国際理解を深めてきました。また、4年後に東京オリンピックも開催されます。このような中で、今まで以上に、私たち市民一人ひとりが、国際交流や異文化への関心を深めていくことが大事です。本講座では、狭山に住む外国籍の市民との交流を通して、異文化の理解、そして多文化共生社会を目指します。
2.身近なところから広がる国際交流!
講座は火曜日(13:30~16:00)、月に2回のペースで開催され、今年度は合計15回で12月13日には修了します。
7月19日第7回目の講座の様子を取材させて頂きました。教室は狭山元気プラザの会議室、草野リーダーと4名のスタッフに迎えられ、受講生の皆さんにも取材の趣旨を説明し写真撮影の許可を得てスタンバイ。
今日のテーマは「狭山に住んで…外国人から見たさやまの魅力は…」、受講生を前に3名の外国人の方が、日本語で「テーマ」についてプレゼンテーションをするのです。
一番手は、南米ペルー出身のドミンゲス・浜田さん。2013年8月来日して以来、狭山市国際交流協会(SIFA)の日本語教室に学んでこられたそうです。プロジェクターを使ってのプレゼンも、全て日本語で編集され動画も交えた圧巻でした。内容は、自己紹介~ペルーの国や歴史・お料理などの紹介。さらにインカ帝国や観光スポットなども詳しく紹介して、最後は狭山市に住んで感じた、良いところや悪いところの感想と希望です。良いことが多く悪いところは無いとの感想でしたが、希望の中には「もっと外国人・日本人相互の文化や色んな面での交流を活発にして欲しい!」と結ばれていました。
二番目に発表されフィリピン出身の日本名:岡村理亜鈴さん。2000年に来日し、今は3人の息子さんを育てている、すっかり日本のお母さんです。なにしろ16年住んでいて国へ里帰りしたのが3回と、熱烈な日本のファンです。同じくSIFAの日本語教室で学んだ日本語で、手書きした大版の資料を掲げてのプレゼンでした。「フィリピンも日本と同じ島国ですが、いくつ位あるか分かりますか?」の質問、7,500島と聞いて教室一同に驚きの声が。
最後は、エチオピア出身の伊藤イヌエさん。彼女も2人の子どもを育てるお母さん。3人の中では一番早い来日で、大宮~所沢~狭山と転居して来て狭山市には12年住んでいる。
同じくSIFAの日本語教室で学んだ日本語で書いた資料と、一日に3度は開くという“コーヒーセレモニー”用の食器一式を並べての説明。そもそもコーヒーの原産地、エチオピアならではの羨ましい習慣です。美しい民族衣装と共にとても印象に残るお話でした。
プレゼンの後は、3人がそれぞれグループに入ってもらい受講生との歓談を楽しんで貰いました。
3.終始穏やかな…
国際交流と聞いて、難しい取材になるか?と懸念したが、すべて日本語の世界で進行して助かりました。授業途中にコーヒータイムならぬ「ティータイム」が…聞けば、世界のお茶を紹介する「ティーインストラクター」の宝迫典子さんが毎回違ったお茶を選び自らおもてなしをするのです。役得で私もその美味しい「お茶」をご馳走になりました……この講座の特徴は「発見と癒し、それにワイドに広がる交流の輪」の様です。
今日の発表の方々は色々なイベントでの活躍とあわせ、小学校での「国際理解支援授業」なども実施しているのです。これらを支えているのは、草野リーダーの所属する、歴史ある「狭山市国際交流協会」なのです。
尚「みんなで楽しむ国際交流講座」は、街活さやまが受託しスタッフを担当しています。
最後に本日の集合者全員の写真を撮らせて頂きました。次回の取材予約も……。