「キャンパスの雪景色」
1月23日の登校日に撮った雪風景です。18日に降った雪がこの通り残っていてくれて貴重なアルバムの1枚になりそうです。「いきがい講座」の受講生にとって、キャンパスの風景は、講座のテキストと同じくらい「想い出」になります。
ここまで15回の修了生が誕生しましたが、それぞれ内容に違いはあれ、修了を記念するアルバムや記念文集、中にはDVD編集まで、と「想い出」を大切にしていました。今年の2期生の「想い出」が、どのようにまとまるのかが、我らの楽しみでもあります。
講座風景
平成28年1月23日(土)第31回講座のテーマ「骨粗鬆症」
平成28年1月31日(土)第32回講座のテーマ「運動器の加齢:変形性疾患」
講師:早稲田大学スポーツ科学学術院:鳥居 俊教授
1.講師:鳥居先生のこと
先生の研究と「いきがい講座」のつながりは長~く深いのです。一つは「ウォーキングシューズ」開発のため「足の数値データ」と、試作後の履き心地の確認。もう一つは「骨密度」のデータに、それぞれ高齢者としてのデータ提供に協力している関係なのです。
「骨密度」は20歳代を基準(100%)にしての比較測定です。基準に対して80%以上なら問題なく、70%台は要注意、60%から下はすぐに治療が必要な状況です。毎年、講義の前に受講生全員の「骨密度」を測定し、その結果をもとに講義を展開する。なにしろ自分の骨体図を見るのは初めての人が多く、複雑な気持ちだろうが隠しようがないのだ。ただ何人かの方が、予想を超えた数値が出て治療を受けられることが多いのも事実です。
2.加齢による運動器の変化
*軟骨の変化・摩耗⇒変形性関節症、変形性脊椎症
*骨の脆弱化 ⇒骨粗鬆症(男性より女性が圧倒的に多い)
*筋・腱の脆弱化 ⇒腱断裂も増加、筋力の低下
※ 運動器の老化で、日常生活を普通に続けることができなくなる⇒ロコモティブ症候群などに、ならないためには普段の生活における栄養・運動の大切さを忘れずに実行する。骨や筋肉についてはそれなりに再生のメカニズムで救われるが、軟骨については難しい。
その変形性関節症は、関節軟骨が変性、摩耗した状態で動きが悪くなり、痛みや変形による機能障害がでる。特に「変形性膝関節症」になると移動機能が低下するので要注意だ。その対処法は初期なら運動療法、進行期は薬物療法、末期では手術療法での対処となる。
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ひとことカード
2回合わせて18件のカードを受けました。皆さんは講座前の骨密度測定で先生とお会いしているので話しやすいのか、講座終了後にかなりの時間をかけて質問されていました。その中には測定結果のデータについての個別の内容も含まれていましたが…。その他に、ひとことカード中から一部公開します。
Q 骨密度測定は生まれて初めての体験でした(70歳代半ば)。もっと若い時に知るべきでした。運動・栄養への心がけを更に意識して生活する大切さを知りました。努力していきます、有難うございました。
Q 骨のために運動が重要ということが更に分かりました。最近運動をしています。数年前に測った骨密度に比べて、とても良くなっている結果が出ました。これからも運動を怠らず頑張ります。先生の話の通り、子供から大人まで、運動の取り組みを見直す時ですね。
Q 骨粗鬆症の講義、とても身近に感じました。また測定も時間を掛けて頂き有難うございました。私も高齢者、結果を参考にして今のウォーキング・スロージョジングで7~8千歩を頑張ります。ラジオ体操やバランス運動(フラミンゴ体操)にも、時間を作って続けていきたいと思います。
Q 変形性関節症は、体重が関係しているとは思っていましたが、遺伝が関係しているとは意外でした。自分自身は体重を減らす大切さを感じています。膝に痛みがあるので今日の話はとてもありがたく、運動を続けたいと思います。
Q 2回にわたり有意義な講義 有難うございました。筋力を鍛えるために運動の大切さをつくづく感じました。今 筋トレやウォーキングなどを続けていますが、これからも長く続けていきたいと思います。
Q 骨密度の測定結果で、確実な骨密度の判定を頂いて感謝でいっぱいです。人生の道しるべとして、骨粗鬆症と向き合い筋力を鍛える運動を継続していきます。早速 整形外科医の診察を受けて治療をして行きたいと思います。有難うございました。 ~ 以上