「痛くならない腰を作る方法」
12月12日(土)は第28回目の講座。今年は次週の講座で終了し、お正月を終えてからの再開となる。キャンパスへの入り口の並木は、写真の通りすっかり葉が落ちてしまった。今年は「暖冬」と言われているが、木立の世界は冬の準備を済ませたようだ。
「寒くなると腰や膝が痛くてね~」と、よく聞くことがある…今日はその「腰痛」を予防する方法を伝授して頂く講座でした。講師は、早稲田大学スポーツ科学学術院の教授であり、オリンピックへ同行するスポーツドクターの「金岡恒治 先生」です。
先生の開口一番は「皆さんは今まで腰痛を感じたことがありますか?」と受講生への質問となる。その答えはいつもながら95%の方が「あります!」となっている。
講座風景
12月12日(土)第28回講座のテーマ「痛くならない腰をつくる方法」
講師:早稲田大学スポーツ科学学術院教授:金岡 恒治先生
1.講師:金岡先生のこと
先生は「脊椎外科医」で、実際に手術をなどの治療をしております。その傍ら2000年の「シドニー五輪」から2012年のロンドン五輪までの4回、スポーツドクターとして同行し選手のお世話をしてきたそうです。特に北島康介さんら水泳選手らとの話が多く聞かれます。対処療法でなく、プレーに時に最大限の「力」を出せるような「トレーニング」に留意しているそうです。それが「痛くならない腰をつくる方法」なのだそうで、色々と写真や絵を使って説明されました。何しろ「腰痛」で病院に行き、レントゲンなどの検査や診断を受けても、約80%は明快な病名が解らない、見えない腰痛であるそうです。
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今日は14件のカードを受けました。ほとんどの皆さんは「腰痛」とのお付き合いが有り、それも長い様です。中には深刻な症状の方もおられ先生からの回答も頂きました。その一部を公開します。
Q 身近な腰痛のことで、興味がつきません。今日の講座で腰痛を防ぐ運動を教えていただきました。自分でもできるような運動なので是非続けたいと思います。
Q 腰痛が起きる原因が分かりました。今もストレッチ運動はやっていますが、腹横筋を鍛える努力を更に続けようと思います。楽しくしっかり教えていただきました。
Q 大変勉強になりました。ドローイン・バランスなど特に体幹深部筋の機能と効能を思い出しながら、継続して運動して健康な生活を送りたいと思います。
Q 椎間狭窄症ではないかと?左足脛の外側のシビレが時々出てきました。この症状を和らげる体操などがありましたら教えて下さい。また、この病気は手術が必要になると聞いていますが、どの様な症状が出たらそうなるのか教えて下さい。 今日は有難うございました。
A 脛の外側が痛くなるのは、脊柱管狭窄症の症状の可能性が高いです。ひどくなるようなら病院で検査した方が良いでしょう。手術になるかどうかは「痛みの程度」によります。日常生活に支障があったり、100M程度しか歩けない様でしたら「手術」も考えた方が良いでしょう、以上 お役に立てれば幸いです。
Q 若い頃は良く腰痛が出ました。最近はあまり出ませんが、それより骨密度が心配で色んなサプリメントに興味をもっていますが、今日のお話で「運動」をすることで骨が元気になるとのこと。ここまでピラティスヨガを1年近く続けています。元気な体を維持するために頑張って続けようと思いました。とても良い話有難うございました。
Q 私は腰痛もちです。朝起きたとき痛みがありますが、1~2時間経過すると、ほとんど痛みが消えて生活には支障がなくなります。筋肉を鍛えることで腰痛を緩和できることが良く解りました。「筋肉を貯筋」する努力を続けたいと思います。 ~ 以上