・日程:1月17日(月)
・会場:オンライン
・講師:横山千枝子様
・受講生:出席10名(欠席1名)
第7回の授業は、「『地蔵の年越し』の学習2」でした。
① 情景を思い浮かべて語る
② 異なるキャラクターの台詞を練習する
コロナ禍で外出も控えた年末年始、受講性の皆様は自習に励みました。
(地蔵の年越しの大まかなお話)
年末の大晦日、おミノが酒を買いに行くが、夜遅い時間なので店が閉じており、不老川の橋の下で困っていると、小平治(カッパ)が現れて寒いから焚火に当たるように井戸山に案内します。そこには、小豆婆と4人の地蔵が酒盛りをしています。耳垂れ地蔵がお酒を徳利に入れてくれたころ、成円寺の除夜の鐘がなり新年を迎えると、皆、三々五々帰りました。
1) 情景を思い浮かべて
「地蔵の年越し」は10年前に「第十回狭山市民芸術祭」の舞台で上演されました。その時、 7名の演者が「おミノ」、「小平治」、「小豆婆」、「お化け地蔵」、「黒地蔵」、「成円寺地蔵」、「耳垂れ地蔵」になり、照明や音響効果の演出の中で演じています。
語り部養成講座では演出はなく、また本日は登場人物に関係なく順番に語り、語り手により登場人物の個性が異なりました。が、それぞれが個性的となって、独特な世界感が拡がりました。
2) キャラクター設定
一通り話終えたあと、登場人物のキャラクターを話し合い、共通の認識としました。「おミノ」は12~13歳の女の子、(カッパ)の「小平治」はおミノより年上の少年となりました。4名の地蔵様は壮年の男性でしょうか。
一人による7人変化は難しいことでもあり、班ごとに担当を決めました。次回は小磯先生の指導を受けて、一層腕を磨きます。
(受講生の感想)
・先輩方の民話にぴったりな柔らかい声に何時か近づきたいと学んでいます。先生ご指摘の通り滑舌の練習をしております。
・新年初めての講座で、練習不足が隠しようもなかったのですが、先生の熱心で暖かい指導に、却って怠けた事が申し訳なく思いました。
・先生から懇切丁寧なご指導と具体的なアドバイスを頂いたのですが、即席で改めるのは難しく、復習をしながら改善できればと思っています。
・「地蔵の年越し」は、台詞と地の文が一緒になっているので難しく感じます。今回は、あまり意識しないで読んでしまいました。
・『地蔵の年越し』は今まで取り組んだ作品と違い、語りの中に地の文とセリフが混じっているので、どのように語り分けたらよいのか難しい。