★ 開 催 日 :令和2 年 2月 7日 時 間 13:30~15:30
★ 場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
★ 担当講師 :飯能信用金庫 経営支援室(副調査役)鈴木 聡(さとし)
★ 講座スタッフ :講座リーダー:江頭誠治、スタッフ:松瀬 陽子
★ 本日のテーマ:~規格から実践までのビジネス化プログラムの作成方法~
1.事業の種類
メリット デメリット
◎ 個人事業主 開業にあたって 税金が比較的高い
申請費用は0円円 ◎ 法人化:税率の優遇化、 設立費用がかかる
費用計上が可能 決算ごとに税理士への報酬
がかかるか
◎なにをビジネス化する?
・どんな商品・誰に・どのようにして売るか
5つの特性
1.「本物志向」が強い
2.「人的コミュニケーション志向」が強い
3.「関係性志向」が強い
4.「地元志向」が強い
5.「低価格志向」ではない
A。本物力
自分が提供する商品またはサービス、その他付随する物が以下の①~③に当てはまっているか?
①【個性】②「こだわり」③「専門性」
B。 きずな力
小さな企業がターゲットとして設定する【小さな店にひかれるひとびと】は起業のきずなや、
地域との絆を大切にする消費者層です。それらの層とのきずなを高めるためには以下のポイントを意識
した経営が必要です。
①「顧客満足度 ②売り手と買い手の人的コミュニケーション ③【変化し続ける】商い
=飽きない ④地域とのきずな
C。コミュニケーション力
どんなに素晴らしい商品を有していても、顧客がそれを知らなければマーケティングはうまくい
かない。
黙っていては顧客に伝わらないので、いかに確実に情報を伝達していくかがポイントとなります。
①【双方向】の伝達」→売主x顧客と顧客x顧客 ②「口コミ」の発生を意識する=「口コミは伝
えやすいx伝えたくなるの掛け算
2.SWOT分析って?
自社の内部環境と外部環境の分析を統合的に行い、自社のビジネスの機会を発見するための一つの
考え方です。
S=Strength(強み) O=Opportunity (機会)
W=Weaknes(弱み) T=Threat(脅威)
●強みと弱みは自社の企業努力でコントロールできる内部環境
●機会と脅威は規制、経済・景気・社会動向など、自分の努力だけで変えられない外部環境
◎SWORT分析だけでは、実査に使える分析結果は出てきません。
・単に内部要因を書きだしただけなのでビジネス化するために、『クロスWORT分析』をする
必要があります。
①積極化戦略=自分の強みx機械・・・自分の強みを生かし、チャンスを生かしましょう。
②差別化戦略=自分の強みx脅威…脅威を逆手にとり、強みを生かすことで差別化ポイントを
探る戦略です。
③段階的戦略=自分の弱みⅹ機会・・・チャンスはあるが、弱みがある場合、段階的に弱みを改善し
チャンスをとりにがさないようにしましょう。
④専守防衛・撤退=弱みx脅威・・・最悪の結果を避けるための戦略です。
実行力のあるプチビジネスにするために
■くろすWORTで戦略を決定したのち
A:本物力 B:きずな力C:コミュニケーション力を意識したビジネス計画書を作成しましょう
⇒計画書を作成することで、公的機関や金融機関等の第三者から、助言や資金提供をを受ける際、
自分のビジネスモデルを理解してもらう基礎資料となります。
■またそのビジネスが赤字では事業が継続していかないため、実際のお金の流れを示す「資金繰り表」
も合わせて作成しましょう。⇒資金繰りを作成しておかないと、個人の持ち出しがいくら必要なのか、
把握できず,必要以上に出費額が膨らむ可能性があります。
(参考)クラウドファンティング
ねらい
①事業を創業する方、新たなサービス商品を開始する事業者の資金調達の選択肢を増やす。
②テストマーケティングや地域資源活用の機会を提供することにつながる。
マーケティング要素
〈購入型クラウドファンティングの特徴〉
・親しい人に出資と似たような性質でお金を集められる。
・通常融資と違は違い、毎月の返済がない。
・支援者に対し、金銭以外のリターンが可能
・返戻品を通じた支援者との関係性の強化
(例)障碍者を就業させるため店のエントランスを改築し、バリアフリーとする工事のため
改築するのに80万円の資金募集を行い、リターンはレストランでの食券(3,000から5000円の
食事券を支払う。
<受講生の意見・感想>
問1.今日は起業を実践に移すために必要なビジネス化プログラムの作成方法を教えていただきま
した。どのような点が参考になりましたか
・最後のクラウドファンディングについてもう少し詳しくききたかった。≪飯能信金さんの立ち
位置と役割がよくわからない。)
・現実的にビジネスを起業するには、生半可なことでは始められないと感じた。
・小さな店にひかれる人々の特性とは、5つの特性が特に参考になりました。
・本物力⇒個性やこだわりはあるのか?そこにしかないものきずな力⇒満足してもらうこと
話すことでニーヅを知る(コミュニケーション)商い=飽きない
マーケティングいかに確実に情報を伝えるか、口コミの発生を意識する。
事業を始めたい人の心得やSWORT分析によって自分に当てはめて考ええることが出来勉強になり
ました。
・基本は近江商人の売り手良し,買い手よし、世間よし、三方よしの精神だと思う。SWOTとクラウ
ドファンディングはもっと勉強する価値があると思う。
・小さな店にひかれる人々の特性の分析・SWOT分析、クラウドファンディング参考になりました。
・起業するには、強い信念、しっかりした事業計画、資金繰りが必要、クラウドファンディング
の言葉は聞いていましたが具体的な内容がよくわかりました。
・今までは何をどうしたらよいかわからなかったが、SWOT分析などの考え方やクラウドファンディ
ングなどどういった手段があるのが参考になりました。
問2.自分ならではの強み、特性を生かすとしたら、『これらかな』の着想・目標が浮かんでき
ていれば、書き出してみてください。
・今現在プチビジネスといえるかどうかわからないが、現在やっていることを発展させることが
できるかどうか考えます。
・栄養学を生かした生きた栄養学(健康)の知識を転用したい。
・自分なら…初心者向けのハンドメイドものづくり講座
幅広い種類のものを教えられる。情報収集、アイディア、
時間(平日、午前中)幼稚園学校の空き時間どこでもできるハンドメイドの需要。
同じことしている人が多い。宣伝口コミなしでは広がらない
・資格がない、子育て中のため月に数回が限度、試作、宣伝費、場所にお金がかかる。
・ブランドのこだわり、生産者、製造業とのつなぎ役、シェア-キッチンでの町おこしのプラ
ンナー
・今日の講座で本格的なプチビジネスの起業は不可能ですが、仲間が集まっての手芸サークル
での作品を販売できたらと思います。現在自治会の文化祭で販売していますがもっと機会を
増やしたい。
問3.企業や創業には、踏み出すための動機やキッカケが重要です。今回のプチビジネス講座は、
これからの行き方を考えるうえで、どのような点でお役に立てそうですか。
・現実的なことを聞いて、個人で事業を始めることのむずかしさと、お金を稼ぐ厳しさを理解し
ました。物事を考える良い継起になりました。
・プチビジネス=個人事業として自分の経験と余った時間を他人のために他人とともに役立てる
くらいが限度
・「何でも相談室」の相談相手になる、(自分の得意分野に限る)
・SWOT分析による内部、外部環境に対する、ポジティブ、ネガティブの関連事項が整理でき、
その中から具体的な方向が見えてくるようだ。
・常にやりたいことや目標をもって生活することは大切なことです。それが自分にできること、
好きなこと、他者に貢献できることであれば、プチビジネスもその選択肢の一つになると
思います。
・自分で前に一歩進むために、内容のある話をきかせていただきました。これから何をするのか。
何を実行できるのかな。挑戦したいと思います。まず町おこしでまちを明るく、生きている
・起業に踏み出すまでは行きませんが、この講座を受講して起業するまでのステップ、手続き等
の大変さがわかりました。起業している方がたはすごいです。
<講座リーダーのコメント>江頭誠治
●受講生の皆さんの感想を読ませていただくと、起業のむずかしさが前面に出てきて、腰が引けたかな
と感じております。我々も起業にあたっては、法人化のむずかしさや手続きの煩雑さに辟易としながら夢中
になって取り組んだことを思い出します。法人化によって仕事を進めることは、世の中に対し責任が出てく
るのと同時に、外部からの信用を得ることになります。
●毎日の業務に責任を持ち、顧客と約束したことはきっちり守り、皆さんの期待に応えていくことが
会社を維持、発展させていくには最も必要なことであります。
●これから起業を考えられている皆さんも、一歩を踏み出すまでは思い悩むことが多々あるかと
思いますが、最低限の決心と、あとはそれを続けていく熱情があれば必ず成功に結び付くものと考えます。
●本講座もあと1回で終了いたしますが、プチビジネス起業講座を受講された皆さんの中から、すでに起業を
決意され、元気プラザコミュニティカフェで、新年からワンデーシェフを始められ、大勢の方が昼食
を楽しまれています。 皆さんの活躍をお待ちしております。