◎ 開 催 日 :令和元年12月20日
◎ 時 間 :13:30~1 5:30
◎ 場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
◎ 担当講師 :小山周三学長(さやま市民大学学長)
: 講座リーダー:江頭誠治、
:スタッフ:綱島佐智子、松瀬 陽子
◎本日のテーマ:「月3万円ビジネス」「小商いビジネス」の作り方
1.小商いビジネス…無理なく協力しながらビジネスを行う。
金沢市に小商い塾があり、小商いビジネス、月3万円ビジネスをビジネス化する協会ができている。
全国各地でこれらの企業活動が始動している。
・プチ・ビジネスとは:パリで小さいプチホテルが始まり、かわいらしく、アットホー
ム地の良いプチホテル「20室」が市民起業として市民が立ち上げた。
身の丈にあったプチの魅力は損失が少なく、まちの活性化につながる。
考え方、ものの見方を少し変えると、『見えてくる』ものがある 長谷川秀夫講師
2.過去の取組
・「コミュニティビジネス」の企画・活動支援 コミュニティビジネスで人とまちを元気にする。
ビジネスという言葉に対する拒否反応あり。長年にわたる会社勤めが背景にある。
企業と起業の違いと共通性:「営利」と「非営利」*「社会貢献」の共通性。全国に市民大学は
300~400校あり、さやま市民大学は全校25校の中に選ばれ,特異な活動を行い、
社会貢献をしているとして注目されている。
3.本講座開設の理由
・生活不安の解消~年金頼りでは2000万円不足・自分の特技を生かしたい。自己実現願望。
・主婦やシニア対象の「起業学びセミナー」盛ん。
・学習から起業体験でまちの活性化を実現したい。入間市のお菓子工房【春呼】「次回報告」となる。
4.「小商い」が地域を変える。
・ワンデーシェフのコミュニティカフェ。⒉万円x月4回
・カフェの一角でボックスストア(陶芸品の販売)3000円x月10回
例:公民館での作品・・・カフェの一角でボックスストア―販売、いろいろなものを仲介
・「小商い」「3ビズ」などの呼び方.コ・アキナイ CO:共同、協働、連携につながる。
・開設された小商い塾
金沢市起業支援サイト開設:美的文化感覚、加賀料理、
街づくり越谷:信用金庫、 市民起業家の育成でまちの元気づくり。
コアキナイ塾チャレン、ジコース、紅茶のおしゃれな飲み方講座。
5.プチ・ビジネスの展開に必要な条件
・好きなこと、得意を生かす。
・社会貢献、地域貢献
・続けるための粘り強さ、事業意識
・志とその起業コンセプト化
6.有料経営食料品店コンクール・・・
毎年30~50の店がエントリー、20年にわたって農水省主催、小山学長が審査委員長を務める。
●小山審査委員長の所見
・おいしさ、安心安全への深いこだわり。
・「普段使いの店」としての存在感
・「地域ブランド」をオリジナリティ―に押し出す
・おにぎりやコロッケなどの「一点突破型」の魅力
・「対面販売」と「心のこもった接客」で来店客を特別客に
・店が「顧客サロン」「地域情報発信の場」
・狭山市の「かにや」心が菓子を作る。豆腐工房・渡辺 大豆、にがり評価できるこだわり
・長野県「東卸市」花岡の菓子屋、高崎のデパ地下「原田」のパン。池袋東武サロン
月3万円のプチビジネスモデルを受講生みんなで考えましょう!
最後に、受講生全員は「振り返りシート」にそれぞれ10個の「プチ・ビジネスプラン」を記入し、講座を終了しました。
<振り返りシート>受講生の意見・提案
★ 問1:市民起業について
・入間川商店街の寂れ方を見ると現実には市民起業は、持続性がないと感じる。
・金沢市のように行政主導で動き出す場合は良いが、狭山市にそれは期待できないので
市民レベルで何を、どのようにやるか、やれるかは話し合う場を設けることから始め
なければならない。
・年間をとおして相談できる窓口があるとよい。また金融面での支援など含めたものを
専門家から話を聞きたい。
・自分のこととして身近な狭山市の方々と活動したいので、他の地域の活動を参考にしたい。
★ 問2:プチ・ビジネスの芽を育てていくとしたら、どのような施策が必要となると思いますか。
・公的機関の支援が必要です。
・狭山市ビジネスサポートセンター(SAYA-BIZ)のような、プチ・ビジネス用の
サポートセンター
・市民の中に何か”得意技””金になるノウハウ技術”を持っている人を探し出すための仕掛け
(cf、コンテスト発表会など)を作る必要がある。
・起業しようとする人、グループに場所、アドバイスが提供されること。
・食品を作って販売する場合、自宅のキッチンが使用できないので、行政で共同で
使用できるキッチン等があればよい。
・地方では廃校となった空き学校などの教室を工房都市、安値で貸すそのような場所があればよい
★ 問3:あなたが思いつく『プチビジネスモデル』を上げてください。
・得意なことを人に教える。忙しいとき、またはやむを得ず不定期にやってもらう。(特に家事)
・狭山茶のお茶が飲める場所の開設 ・おにぎり屋・コロッケや・惣菜や・スポーツジム
・100円困りごと手伝い。・運転代行(高齢者)・弁当屋・古着屋・粗大ごみ
代行サービス・カウンセラーの開業、・移動式プチ駄菓子屋・傾聴塾の運営・話し相手サービス
・何でも相談室・小中学生の相談相手、買い物サービス(1回?円)・コーラス指導・有料の講習会
・講演会・ガーデニングの手伝い・手芸サークル産品の販売・手造り保存食等の販売・掃除、
食事等家事の手伝い・不用品等ノン仲介・困ったときの代行業
・かぎっ子のおやつ、夕食提供・添加物フリーの調味料の提供、外国人日本語講座、外国人の
母国料理講座・申請書類等の作成サポート・使用目的別化粧品メーカーの紹介
・ハンドメイドサービス・妊婦や小さい子供でも安心して食べられる料理レシピサービス
<講座リーダーコメント>江頭誠治
・数多くの提案事例を受け整理、まとめに時間を要した。
・受講生皆さんの熱心な回答に見られる通り、プチ・ビジネスの種は我々周辺の生活の中に
多数あることがわかる。起業するためのノウハウは、まず実現化に向け熱心に取り組み、
決して飽きることなく最低でも3カ月はこれを継続してみる。
対面販売では心のこもった接客が大きなファクターを占める。
起業にあたり、起業相談に乗る場所の設定、仲間の紹介、起業しようとしている人へ、
専門的な知識、または現役時代にそれと同じ仕事をしていた人達を紹介したり、
本講座終了後も起業を助ける、相談事に乗れる人材の育成を図る必要がある。
講座終了後のアフターケアーが必要と感じた。(江頭誠治)