★開 催 日: 令和2年1月24日 (金)13:30~15:30
★場 所: 狭山元気プラザ 大会議室
★担当講師 :長谷川秀夫氏(起業アドバイザー)
★講座スタッフ: 講座リーダー:江頭誠治、スタッフ:綱島佐智子、松瀬 陽子
★本日のテーマ:多彩な「プチ・ビジネス」の広がりが地域を元気にする ~あなた自身が実践したい「いきがい起業」を考える~
1.シニア起業事例発表会 1月18日(土)大宮ソニックシティビル4F 市民ホール
片桐美央氏 銀座セカンドライフ(株)代表取締役
(セミナー100回/年、起業相談7,000件超)
◎:定年後の新たなライフスタイルを一緒に考えてみませんか
人生100年時代!起業の仕方 300名の聴衆を集める。
テーマ①:アイディアや技術を生かして起業 平田のぶ子さん
手編みサロンあみーちえ:手が思うように動かせない方でも手編みが
楽しめる「ユニバーサル鍵針・あみ~ちぇを考案、実用新案を取得して販売している。
テーマ②:長年勤めたホテルを退職したのち、新聞で介護タクシー協会の広告を見てこれだ!
と思いこの業界に飛び込む。阿部誠さんー 阿部ケアタクシーを開業。営業経験なし、
2種免許取得、介護関係資格取得、54歳で起業。奥様と2人で2台の営業車を
駆使して、通院、障がい者割引適用、看護師付きの送迎も行っている。
その他買い物、飯浅草観光なども行う。
テーマ③:2017年55歳で起業、模型作品の製作・販売。10年かけて、しっかり地盤を
固めて開業。繊細な作品が求められる心は暑く!頭はクールにがモットー
◎長谷川講師のプチビジネスへの取組
好きなこと、得意を生かす・・・現役時代の知識や経験を生かす。
社会貢献、地域貢献…自らの健康維持は社会貢献
続けるための粘り強さ:狭山市(協働事業)アイデアクラブ 36年
機器分析講座・通信講座11年目、狭山ビリヤードン愛好会 6年目
事業意識:バランスが取れた「持続可能な社会】が求められている。
◎シニア起業家の開業動機
1.仕事の経験・知識や資格を生かしたかった.経験を生かした起業77.4%
未経験分野の起業22.6%
2.社会の役に立つ仕事がしたかった。
3.年齢や性別に関係なく、仕事がしたかった。
4.自由に仕事がしたかった。
経験・人脈を生かす!セカンドライフ企業の最大の特徴(成功する要素を多く含んでいる)
ローリスクでやりがいがあり、長く続けられる仕事。
企業分野
*【できること】から仕事を見つける。
「知識タイプ」前職あるいは得意分野・趣味で培ってきた知識を役立てる。
「スキルタイプ」前職でのスキル、業務スキル、趣味で取得したスキルを生かす。
「人脈タイプ」これまで築いてきたネットワークを対象にしたり、入口にする。
*「やりたいこと」から仕事を見つける
「物販タイプ」知識やこだわりのある者を商品として売る。
「サービス提供タイプ」世の中のニーズにあったサービスを提供する。
「場を提供タイプ」 場所や情報を提供して人と人をつなぐ。
「フランチャイズ・事業譲渡」既存の仕組みを利用して起業
60歳以上の起業家は、「サービス業」での起業家が最も高い。特に、履歴を生かした
「経営コンサルタント」や営業代行等」が多い。総務省「平成24年終業構造基本調査」
*おすすめ起業5原則
・楽しく思える。 ・やりがい、生きがいを感じる・得意分野・投資はできる限り抑え、
利益を追求しない。・健康が1番。起業はやさしい、長く続けることは難しい。
*シニア起業家の落とし穴
1.現役時代の「つて」を当てにしない、2.横柄な態度はとらない、3。前職の会社名や役職を
名刺に書かない、4.市場調査抜きの過度な自信は禁物5.過去の成功体験に固執しすぎない、
6.初期投資をかけすぎない7.人に相談しましょう。
「脱おっさんでイキイキ働く」の5か条NHK –TVクローズアップ現代(2019-6-6)
・まずやってみる。(目標を立てる:1か月ごと)
・仕事の意味を問い直す。
・年下とうまくやる。
・居場所を作る
・学びを生かす。
いろいろな選択肢があることを知り、柔軟に考える。知識というものは道具である。
*ユダヤの商法 藤田田(日本マクドナルド創始者
・ユダヤ人は隠居はしない・ヒマを作らなくては駄目!・物事は何でも同じだが、
上から見たり、角度を変えてみるべきだ。・商人は嫌いなものを売る。・自分が嫌い
なものだと、どうやれば売れるかを、真剣に考える。
<受講生の意見・感想>
1.長谷川先生事例報告を聞きどのような感想を持ちましたか
・事業の成功者の話を聞くと、表面には見えない苦労が多くうかがえる。
「やってみたい」【夢】〈希望〉などプラス思考の中でどう発展させていくか?を気づかされた。
・事例に挙げられた方は、ご自分が「こうだったらいいな」「こんなことをやってみたい」
「これなら自分にもできそう」というところから始まっており、そこからビジネスに
向けて一歩を踏み出す、動き出す勇気とやる気行動力を持つ人が成功していくのだと思いました。
・誰かのためにこれがスタート。失敗してもゼロは決断がしやすい。
2。起業の成功要因何が重要だと思いますか。
・起業の成功要因は、行動第一でやってきたこと、そして理解者がいること。
考えすぎないで、ポジティブ思考で前進あるのみ。
・自分の強みを把握し、環境のニーズを的確に把握し、理想と現実との折り合いをつけること。
・常に好奇心を持ち続けること、・なぜだろうと考え続けること。
・体力、人脈、素直さ、発想力、家族の協力。
・独自性(ほかにはないこと、眼を引くこと)⇒それを知ってもらうこと(
情報発信、眼にとめてもらう】⇒新しいこと(続けてもらうために常に周りに目を向けておく)
3.できそうな起業、およびやってみたい理想の起業
(自分ができそうな起業)
初心者向けの【モノづくり講座】→徐々にレベルの向上を増やす。入門→初級→中級
⇒「ワークショップに出してみよう」
(やってみたい理想の起業」
狭山に住んでいるので、狭山の伝統を取り入れてみたい。たとえば狭山の「斜子織り」を習得し、コラボ伝統をつなげる。
(自分ができそうな起業)
自分が育てた材料でジャムづくり。保存食づくり。
(やってみたい理想の起業)
・仲間同志で作った手芸品の販売
・食育 (食べられるもので体は作られるし、その材料がどういうところで作られ供給されるかを考える)
・引込勝ちで1歩を踏み出せない人を、料理を通して外の世界に導きだす。≪サポート)
・食を通して心を和らげる場所、団らんの場を作る。
(自分ができそうな起業)
・隣の公園利用者を対象に自宅の敷地でミニ駄菓子屋を開設したい。(雑司が谷の鬼子母神にある駄菓子屋がモデル。)暇な時に子供たちに絵本の紹介を兼ねて読み聞かせをしたい。
(やってみたい理想の起業)
・カウンセラーとして開業すること。市民対象にワークショップ形式で、ファシリテーターとして実践すること。
・キャンプ場でイベントを実施している。利益を上げられるよう工夫をして頑張りたい。
<講座リーダーのコメント>江頭誠治
✥長谷川講師による講座が修了し、休憩を挟んだのち
3グループに分かれ、スタッフも起業にあたって必要なことは、ホテルマンであった阿部誠さんの事例のように介護タクシーを始めるにあたって、ゼロから始めて、1つずつ経験を踏まえて、常に必要な資格を取得し、
経験を土台に次のステップへと階段を上る勉強、それが連鎖的に続いて新しい介護の世界が
開かれていき、さらに利用者の依頼事項も拡大し現在の安定した事業となり、
現在奥様と2人での事業がさらに拡大し、メンバーも増えてより多くの依頼が受けられるように
したいとの希望が明るく広がっている素晴らしい事例だと思う。
動機:これしかないと思う動機、意志の強さ、持続が大事
わからないこと:先輩、経験者、専門家の意見を聞きそれを起業に生かす。
法律:起業にあたっての必要な法律知識、許認可に関する知識の吸収。
仲間:自分を取り巻く仲間との交流。同業の人達から得る情報、知識、援助を大事にする。
おもてなし:顧客への思いやり。必要な手助け、余裕がある場合には顧客の希望する事案を解決する。
起業に至るまでの資金調達。補助金、自己資金力の見極め。
受講生の皆さんから、プチ・ビジネスの種が数多く提出されることを楽しみに待っております。