・・・・学ぶ 繰り返す 伝える 成果を活かす場・・・・
2016年より継続してトレッキング講座の修了生が「地図とコンパスの使い方」の授業において講座スタッフと連携して講師とサポートを行なっている。講師の役割を受けた修了生はOB会組織のウォーキングクラブや狭山トレッキングクラブなどで定期的に登山やトレッキングを通じてメンバー相互のコミュニケーションと研鑽をしています。トレッキング講座修了生の学習成果をもとに地域活動に貢献を図るためこの日の授業で実践が行われています。修了生5名で講師役とサポートを務めるトレッキング講座を取材しました。
- 開催日 2018年6月4日 9:00〜11:30
- 講座内容 地図とコンパスの使い方 座学と実習(第6回講座)
- 講師 トレッキング講座修了生5名
[地図とコンパスの使い方の重要性について]
地図とコンパスを見なくても道標や案内板で山登りやトレッキングすることは可能です。コースを間違えて外れた時、悪天に見舞われてコースが判らなくなった時……など、山では突然厳しい状況に直面することがあります。適切で冷静な判断のもと安全に行動するため必要なツールが「地図とコンパス」です。普段から使い慣れてないと適切な対処が出来ません。
[講座内容] 1部 座学 地図とコンパスの使い方(第6回講座) 9:30〜10:30
修了生講師田淵氏より山を安全に歩くため地図とコンパスの重要性と山での事故では道迷いが圧倒的に多く発生している現状を踏まえ、コンパスを利用して地図を正しく読み行動するための重要なポイントが説明される。
- 地図が読めなければ山は安全に歩けない
- どんな地図があるか
- 地図読みこなす5ヶ条
- 地図上で現在地の確認
- 知っておきたい地図の決め事
- コンパスと地図の使い方
実際に地図を広げてコンパスを使用してみると、始めてコンパスを使う人は、「ん?コンパスの矢印?」「東西南北はわかるけど…」「地図のこの記号は…?」 最初は戸惑いもありましたが、各班毎に修了生が入って一通り地図の見方とコンパスの使用方法を行い理解が進んだところで、次のステップの地図とコンパスを使用して目的地目指して歩きます。
2部 野外学習 地図とコンパスで目的地を目指す 10:30〜11:30 修了生5名が各班に分かれて講座スタッフと協力して1部で学んだことを実践形式で行う。先程、学んだばかりのコンパスの指す針路の設定を、修了生講師と一緒に復習しながら班毎の目標地点に地図上でコンパスの方向をセットする。班で進むべき方向の確認が全員で確認でき次第スタート。
初夏のような日差しの中、元気プラザから目的地にセットしたコンパスを頼りに進んでいきます。目的地までまっすぐに進める道はありませんので曲がり角や分かれ道に来ると進むべき方向と、今いる位置と見える情報を地図の記号と情報を照らし合わせ班全体で確認して進みます。地図の上の情報と照らし合わせコンパスの方向に沿って各班ともに目的地に到着。帰路も水分補給をしながらコンパスの針路をセットして復習しながら安全に元気プラザを目指しました。この講義から実習を行なったことにより受講生の皆さんの理解が深まったようです。
[修了生の活躍ポイント] 学ぶ 繰り返す 伝える 成果を活かす場
講座のポイントは、学んだことを実習で身につけて行くことを繰り返すことで理解度が上がります。更にこれからの野外学習で活かして行くことでトレッキングにおける安全に関する重要な項目を自分のモノにしていくことを期待したいと思います。修了生講師も、講座で同じようにコンパスと地図について学んだあと、山行きの中で繰り返し活用し、更にこの講座で受講生に伝えることでより磨きがかかっていることを感じました。 修了生が一緒に講座と実習を通して受講生と関わって行くことは双方にとって大きなメリットがあり、トレッキング講座の狙いである安全な山歩きの基礎を学び、自然と触れ合いながら健康づくり・仲間づくりを図り、修了後はその学びの 成果を活かして行くという理念にぴったりと合致していました。
広報室 伊藤俊夫