第8回 「狭山の民話と方言を語る」
日程: 7月24日(月)
講師: 元狭山市史編纂委員 今坂柳二様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席22名
本日は、狭山市史編纂委員や民話の伝承にご尽力されている笹井居住の今坂柳二様に、狭山の民話について語って頂きました。
今坂様は、1984年「わらやねの下の昔ばなし」(狭山市民文庫1)を出版されて以来、約200話を超える民話をまとめられました。グリム童話220話超えを目標にされ、現在も文壇蓮会報に新作(2017年06号、vol136、「米俵の堤」今坂柳二)を寄稿されています。
お知り合いから方言交じりの昔ばなしを聴き取り、文字で表現することに苦心があり、志村清・よ志江著「狭山・昔ことば辞典」(さやま市民文庫4)が大いに参考になったそうです。
民話は語り継がれてきた昔話に若干の創作を加えて、心に響き関心を持って頂けるように工夫されています。正しいだけでは残らず、面白味を加えることで伝承されてきました。必ずしもオリジナルに拘っていないそうです。
「星ふる里の昔ばなし」(ふるさと伝承研究会、2009)に記録された「べえべえ狭山教室 雨にも負けず」を島田様に朗読して頂きました。「わらやねの下の昔ばなし」の前書き「ちょっくり・・」は今坂様に朗読頂きました。狭山色豊かな狭山ことば交じりの朗読は、感性に直接響き想像が膨らみました。子供たちにも是非楽しんで欲しいと思いました。
狭山市への要望として、イベント等で民話を広く市民に広めてほしいと要望されました。今様様の著作は狭山市立図書館に所蔵されています、手に取って声を出して読んでみてはいかがでしょうか。
なお、講義内容は冊子「語り継ぎたい狭山の魅力」としてまとめる予定です。