1.深緑の雑木林に囲まれたいきがい講座の教室
雑木林に囲まれた白い建物がいきがい講座の教室です。教室と教室の間は壁では無く中庭で仕切られています。中庭にも樹木が植林されているので、教室は緑とマイナスイオンに包まれています。教室の左右は全面ガラス窓で、雑木林の緑を眺めながら勉強しています。
2.講座報告
7月11日(土)第14回講座「高齢期と生きがい」
講師:早稲田大学 石川 基樹先生
大学では社会学が専門の石川先生は僧侶でもあります。生きがいに関する研究や所属宗派の公益社会活動など多方面で活躍されています。石川先生の生きがいに関する講義は大変心に残る有意義な講義でした。
1. 生きがいとは
・個人側からの捉え方:生きて行くはりあい、生きている実感、生きる目当て
・社会側からの捉え方:生きているだけの値打ち
2. 生きがいの条件
長く健康で、介護を必要とする状態にならないで過ごし、家庭、地域、社会において活躍し続ける事。
3. “強い生きがいとは“
人間はいつまでも健康であるという保証はどこにもない、生きがいとしている孫や子供など家族も事故や病気によって失う事もある。壊れにくい生きがいは「思いで」であると心理学者井上勝也氏の{堂々たる寝たきり}の書に述べられている。思い出はどのような状態にあっても自分の心の中にあり続け、自分を支えるものである。壊れない強い生きがいの思い出を持つ為には現在の毎日の生活を充実し精一杯送る事が重要である。
【早稲田大学講師 石川基樹先生著作いきがい講座テキスト「高齢期と生きがい」より引用】
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ひとことカード
沢山の貴重な意見や感想の中から抜粋して紹介します。
1. 戦前には生きがいも社会的な状況からのもので、戦後は個人的なものからに違ってきていることを改めて知りました。考え方は環境からで違って来るものですね。素晴らしい授業でしっかり学べました。生きがいは元気な時には生活の中から動きながら生まれますが、最後のお話のように自分の心の中にあり、自分を支える力として老後を支える為にも、毎日を精一杯生きていこうと思います。
2. 生きがいの対象を、健康を礎にしながら「心の糧」を増やしていくために、生きがい感を感じる生き方を追いながら、しなやかに自分の生活の生きがいを「思い出作りの人生旅」を対象にしたいと思います。思い出の対象は学びの道、家族との愛と真心、友人との絆を求め続けたいと思います。
3. 生きがいは毎日の生活を充実し、精一杯送ることが大切であると思いました。そのことが幸せな生活を送れるもととなると考えます。
4. 私たちが考えている生きがいは、もろい生きがい等、考えてみたことがなかったです。強い生きがいとは自分の心、壊れにくい生きがい、心を強く持たなければと思いました。
5. 強い生きがいとは?毎日の生活を充実し、精一杯送ることが重要という結論を、肝に銘じていきたいと思います。
6. 高齢社会に入っても生きがいを模索中で、その時は楽しく目的感を持っても、終わってしまうと次に何を…。と追い求めている自分があります。本当は健康が一番でないと次に進まないように思いました。
7. 先生の講義の最後にあった「自分を支えるものは、自分の心の中にあり続ける思い出である」との言葉に大変感銘を受けました。生きがいとは自分が生活していく日常の中で自然に持てるものと考えました。
8. とても解りやすいお話と資料で「生きがいとは」を考えさせていただきました。健康でなくても生きがいを持てるよう、強い心を持てるようになりたいと思いました。又機会があったら是非先生のお話をお聞きしたいと思いました。平凡な毎日に幸福感をみつけたいと思っています。講義ありがとうございました。