1.所沢キャンパスのシンボル
キャンパスへの入口「緑のトンネル」を抜けると、そこはバスストップがあってスクールバスの発着場だ。バス通学の人は、この西武池袋線・小手指駅とのノンストップ専用バスを往復に利用させていただいている(料金は学生さんと同じ無料です)。我らの通学する土曜日でも1時間に3便で、所要時間はほぼ15分と便利なのです。
バスを降りて見上げると「人とペガサス像」が…これが所沢キャンパスのシンボルなのです。この正門にそびえ立つブロンズ像は、スウェーデンの彫刻家のカール・ミレス作で、ギリシア神話に題材をとったもので英雄ベレロフォンがペガサスにまたがって怪物キマイラを退治に行く場面です。天をめざす勇姿に、学生たちも大きく羽ばたいてほしい!という願いがこめられているのだそうです。
早稲田カラーのスクールバスと、人とペガサス像それに手入れされた生け垣や並木のコントラストが、講座前の緊張を和ませてくれる所でもあります。
2.ひとことカード
所沢キャンパスでの講座は4月18日(土)の第3回講座からでした。
初回恒例の講師陣の世話役:臼井 恒夫教授からのご挨拶があります。人間環境科学科で専門が社会学。我らには4回の講座を担当されます。今日は 1年間の始まりで受講生への激励が主題でした。
続くメーンの講座は、前回報告の様に嵯峨座晴夫 早稲田大学名誉教授でした。お二人とも所沢キャンパスの完成した1987年に赴任されたそうで、その当時に体験された面白い昔話を散りばめた講座のため、持ち時間90分がアッという間に過ぎ最後の受講生からの質疑・応答の時間が無くなる。今回に限らず年間を通してこの傾向なので、いきがい講座では「ひとことカード」を活用しています。受講生から講座内容や講師への疑問・質問などをカードに書いてもらい、集約して担当講師にメール発信して次回までに講師の回答文を入れて受講生に配布しています。
その「ひとことカード」の提出された枚数は、第3回が20枚、第4回の辻先生の講座では24枚でした。因みに、昨年度1期生の年間の総枚数が209枚でした。
第3回に出された20枚のカードの中から、
Q:高齢化と人口減少の話の中で「地方創生(地方への人口移動)方法論は意味がない」「少なくなったパイの取り合い」との論点だが、小生が知る限り地方の結婚率・子どもの数は多く、都会は結婚数も子どもも半分程度では?問題は少子化で学校は都会への集約が進み、Uターンが無い限り人口減は加速する。やはり地方への産業・就職先を創っていくべきと思う。地方と都会での結婚数・子どもの数の推移は如何に?
A:日本人は全体として減少しており、首都圏を除けば地方の人口も減少しています。
出生によって人口が増加しているところは例外的です。どこの地方でも出生率が低く、人口流入率がマイナスです。これは統計局のデータで確認できます。子供を多く生むことで地域人口が増加しているところはありません。それ故、地域人口の増加は、よその地域から人を引っ張ってくるしかありません。教室では、説明が十分にできなくてすみませんでした。(嵯峨座先生からの回答です)
Q:素晴らしい環境で勉強できるのを楽しみにしています。今日の授業はとても解りやすい説明でとても良かったです。この一年を通して自分なりに「いきがいとは何か」について考えていきたいと思います。有難うございました。
A:さっそく「ひとことカード」をお知らせくださり、大変有難うございました。
20枚のカード、どれも私の話を好意的に受け止めて下さり、講義した甲斐がありました。皆さんにこれからの1年間、頑張って学習されるようにお伝えください。皆さんのご健闘を祈ります(嵯峨座先生から 受講生の皆さんへの回答です)
○今日の授業はとても解りやすく、1年を通して自分なりに「生きがいとは何か」について考えていきたい。
○話しが面白くあっという間に時間が過ぎた。「生きがいとは人のために生きること」1年間考えたい。(受講生の感想)
…この他にも多々ありますが全部は紙面の都合で紹介できず割愛します。