【後期】地域の防災リーダー養成講座 第4回報告
●開催日:令和元年11月9日(土) 9:30~12:00
●場所:狭山元気プラザ まちづくり活動室(B棟1階)
●講座科目:「災害時の救護・搬送訓練」①心肺蘇生法・AEDの実技 ②止血法・異物除去 ③三角巾の使用法④搬送法
●講師:①さやま救急ボランティア(新良守克代表以下10名)
●講座内容
「災害時の救護・搬送訓練」
新良守克代表より、脳に酸素が届かないと社会復帰が不可となること、3分以内に心肺蘇生を行う事により社会復帰の可能性を高める事、皆さんがいち早く勇気を持って対応していただきたい、との講義に続き心肺蘇生法等の展示並びに実技を行いました。
①心肺蘇生法・AEDの実技
さやま救急ボランティアによる心肺蘇生・AEDの展示においては、倒れている人の発見、安全の確認、意識の確認、119番通報等の場面毎に方法やポイント(胸骨圧迫は1分間に100回の速さで30回、強く・速く・絶え間なく)等の指導があり、その後、受講生が心肺蘇生やAEDの使用について、個別・班に分れての実技を行い全員が真剣に取り組んでおりました。
②止血法・異物除去
止血法・異物除去の展示において心肺蘇生と同様に方法やポイントの指導があり、受講生も直接圧迫止血や前腕出血の止血等、さやま救急ボランティアのアドバイスを受けながらお互いに行い、出来具合等を確認しておりました。異物除去は種類としてはいけない人(乳児・妊婦)・腹部突上げ法実施後は内臓損傷も考慮し、必ず医者の診察を受ける事の説明もありました。
③三角巾の使用法
三角巾を用いて、骨折(前腕骨折・下肢骨折・頭頂部切り傷)の固定や止血等の実技を展示に続き行いました。三角巾の使用バリエーションや下肢骨折の固定にあっては、ふく木やそれに代わるものがない場合は、健常なもう片方の足をふく木代わりとする事、前腕骨折における三角巾の無い場合はレジ袋を用いる事等のアドバイスをさやま救急ボランティアより頂きました。
④搬送法
搬送法の展示においては、一人搬送・二人搬送・毛布を使用した担架による搬送の展示に続き受講生も毛布を用いた担架の作成と搬送を行い各班が慎重な中にも真剣に取り組んでいる様子が伺えました。搬送におけるポイントとして、足元を進行方向にすること、階段の上がり降りではその様にはならないこともあること、担架の場合は頭や上半身部は男性や力のある人を配置することなどのアドバイスをさやま救急ボランティアより頂きました。
今回の講座は、方法・手順・ポイントが場面毎に説明され分かり易い講座となりました。
当講座のH28・H29年度の修了生2名がさやま救急ボランティアで活動されております。
【心肺蘇生法】