新緑から錦秋の紅葉の景色を楽しませてくれた所沢キャンパス正門のケヤキ並木、役目を終えた葉が落ち、土にかえる自然のリサイクルも体感。
12月1日(土)いきがい講座第24回
「痛くならない腰を作る」
講師:早稲田大学スポーツ科学学術院 金岡 恒治教授
1.腰痛を起こす病気とその原因
① 非特異的腰痛(見えない腰痛)80%、筋肉痛・椎間関節痛など
② 特異的腰痛(見える腰痛)20%椎間板ヘルニア・変形性脊椎症など
・椎間板性腰痛=椎間板ヘルニアは坐骨神経を刺激する。加齢で水分が減少し線維輪が損傷し神経 が侵入し再破損、前屈が痛い。
・椎間関節性腰痛=板変性により機能不全・負担増、後屈が痛い。
・変形性脊椎症→腰部脊柱管狭窄症は坐骨神経痛・間欠性跛行からさらに老化が進むとなる。
・筋膜性腰痛、筋付着部障害=頻度の多い痛み
2.脳の問題=筋肉・神経・脳の連係の問題
・筋肉には体幹浅層筋と体幹深層筋があり、脊柱のぐらつきを治すのが体幹筋である。体幹深層筋 には腹横筋、多裂筋、大腰筋があり、脊柱の安定、負担軽減に役立つ。体幹深部筋は運動時の姿勢保持に寄与する。
・安定化機能=転ばないためには予測しながら動く脳が大切。
・急性腰痛の原因の一つとして物体挙上時の質量予測不一致がある。 物を持ち上げるときはその重さを知ってあらかじめローカル筋を働かせることが大切。 ローカル筋のスイッチON「せーの、いちにのさん」
3.腰痛の治療
・痛くならない身体を作ること=能動的に身体を変えることが大切。
・体幹トレーニング ドローイング、ハンドニーヨガ、太極拳など。
・体幹深部筋の機能と効用として脊柱の安定とニュートラルゾーンの保持。
・腰痛体操による脊柱の障害予防、・バランス機能の向上で転倒予防・ロコモ対策。
資料出所:金岡恒治著作いきがい講座テキスト「痛くならない腰を作る」より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【受講生の感想・意見】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❖ 腰の手術後痛みが取れ、今は不自由ない生活をしていますが、年々体重が増えそのうちどこかに異常が出るのではないかと思いつつ、運動への一歩が踏み出せませんでしたが、本日教えて頂いた体操を続けようと決心しました。解りやすい説明ほんとうにありがとうございました。
❖ 非常に興味深かった。今後に役立てたい。
❖ 腰痛防止や体幹筋を作るために腹横筋のトレーニングを始めたいと思います。
❖ 20年前にお話を聞きたかったです。解りやすいお話でした、本を買って読みます。
❖ 長年ぎっくり腰を繰り返し、ついに脊柱管狭窄症で歩けなくなり緊急入院しました。退院後人に勧められて金岡先生が指導する腰痛体操を7か月継続したところ、ぎっくり腰が出なくなり腰痛も治りました。今日の講義で大幹深部筋トレーニングが腰痛予防だけでなく、転倒予防、容姿改善、メタボ対策、免疫力アップにもなる事が解りましたので寒暖にメゲズ頑張って続けていきたいと思います。
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