所沢キャンパスの学生食堂入口のモミジと雑木林の紅葉
11月17日(土)いきがい講座第22回
「骨格筋の再生と生体外構築」
講師:早稲田大学スポーツ科学学術院 秋本 崇之教授
1、骨格筋の基礎
・筋には ①骨格筋 ②心筋 ③平滑筋がある。
その機能は ①動き ②代謝 ③産熱があり、体内のエネルギーの40%を筋肉が消費している。何もしていない状態でもエネルギーの20%を消費している。
2.筋線維のタイプ
①赤い筋肉=収縮速度が速く持続力がある。②白い筋肉=収縮速度が速く、瞬発力があり。
3.骨格筋の再生
・筋肉は再生しやすい。ただし、不活動だと1週間でも細くなる。持続性運動により筋肉を太くし持久力がアップする。
4.老化による筋肉関連疾患
①サルコペニア(筋肉がやせる病気)②ロコモティブ・シンドローム ③フレイル(虚弱)。
5、骨格筋の再生医療
・骨格筋は代謝性疾患の治療標的になりえる。山中教授によりヒトIPS細胞の確立により飛躍的に再生医療が発展する可能性が出てきた。
・生体外で再生し、クスリ・メカニズムの研究が進む。ES/IPS細胞により骨格筋細胞が作れ、医療に役立ち、生物の仕組みを解明するための一助にもなる。
資料出所:秋本崇之教授著作いきがい講座テキスト「骨格筋の再生と生体外構築」より引用
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【受講生の感想・意見】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❖ 難しい筋の事を解りやすく解説で勉強になりました。毎日の運動の必要性を改めて感じました。
❖ 歳とともにバランス感が取れなくなってきたので、まずは筋力アップに取り組み成果を実感したい。
❖ 筋肉を増やすことの良さについて理解できました。
❖ マグロとヒラメに例えた骨格筋の機能は良く理解が出来ました。高齢者は瞬発力より持久力が必要なので、白筋肉よりも赤筋肉を鍛える運動がより必要な事も理解できました。
❖ IPS細胞を使った再生医療や薬の開発の期待が高まっているが、実用化にはまだまだ遠い話なのでしょうか。私には見届けることは出来ませんが、秋本先生の研究が、将来の日本の少子高齢社会の諸問題の改善にも貢献する大きな可能性があるのではないかと思いました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~