早稲田大学所沢キャンパス正門から学舎へ向かう通路。右側に野球場(多目的グラウンド)があり、ソフトボール部が練習しています。左側に陸上競技場(織田幹雄記念陸上競技場)があり、競走部のホームグラウンドになっています。どちらも練習風景や時には競技会を見学することができます。
7月7日(土)いきがい講座第11回
「生涯現役の思考〜実業家渋沢栄一に学ぶ〜」
講師: 東京国際大学 高田 知和教授
1.学習のねらい
実業界を引退する70歳以降の郷里にとっての渋沢栄一と地域社会の一側面を中心に、人生の後期を渋沢栄一がいかに生きたかを考えていきたい。
2、渋沢栄一の人となり
①健康で体力抜群だが、晩年は喘息持ちであった。健康の秘訣は「活動」にある。
②対人では非常に親切で人を見放さない。粘り強く、信念の人。
③温厚な人と思われがちだが、実は激しい人。いざという時は信ずるところを曲げず、争う所は飽くまでも争い、命に代えても怒ることを辞さない。
3.郷里の八基村、血洗島への貢献では八基村政への関わりがあり、農政談話会・産業基本調査・耕地整理の成果、教育の振興などがある。
4.渋沢栄一の考え方
①人づくり、地域づくり論で青年たちの郷里への貢献や地域繁栄策を勧めている。
②『論語と算盤』などの孔子の教えに「仁者は己立たんと欲して先ず人を立て、己達せんと欲しては先ず人を達す」を自ら実践した。
③現実的な考え方にまず「私」があり、「私」がよく生きていくためには「公」が良くないといけない、だから「公益」を考えなくてはいけないという発想法である。
~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【受講生の感想・意見】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
❖渋沢栄一については「偉業を成しとげた人」と、ぐらいしか 知りませんでしたが、本日の講義には最初から引き込まれ興味深くお聴きしました。
❖高田先生が熱く語るに足りる魅力ある人であったと理解しました。私も人に親切に、丁寧に接したいと思いましたが、はたしてできますか、どうか……。
❖日本の資本主義を作り上げた人物のイメージでしたが、側面で興味を持ちました。
❖渋沢栄一の文と細かなライフワークと、実業家である源が、子供時養った家族関係と当時のスタイルがあると思う。落語を好む人と知り身近に感じました。増々渋沢青淵の跡地へ出かけたい一人です。
❖日本近代資本主義の父としての渋沢栄一の業績や、生涯については書物や映画などで見聞きししているが、討幕運動の士が何故京都で急に幕臣に変わったのか一番の謎だったが、今日の先生の講義で何となく理解が出来た。また晩年の渋沢栄一のエピソードや人生訓などは初めて聞く話が多く、自ら実践した「節制して怒らない」「人には親切にし、約束を守る」など説得力があり、健康長寿の秘訣として大変勉強になりました。
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