市民大学を受講している受講生の中にも家庭菜園を営んでいる方が大勢いると思います。市民大学ができる以前はSSCC(楽農講座)、元気大学(畑のセミプロ養成講座)のどちらにも専門の野菜づくりに関する講座があって受講生に人気があったようです。その後、諸々の事情から一時中止の状態が昨年まで続いておりました。その間も菜園に関する講座開催要求の声が多く聞かれ市民大学の講座企画委員でも心当たりをあちこち探していたようです。
開講に当たっては農地の確保と市民大学に合った適切な講師の確保が望まれます。幸い農地(狭山市入間野地区、狭山市立入間野中学校隣接し約800㎡)を農園利用方式で利用できるようになり、講師も前埼玉園芸試験場の野菜部長を務められた岡安 正氏を招くことができ、スタッフは元気大学「畑のセミプロ養成講座」修了生で現在、「さやま元気ファーム」を経営している精鋭の中からスタッフを得ることができました。それ以外にさらに4名の応援(全くのボランテア)を得て運営しています。
市民大学に『暮らしに活きる楽らく野菜作り講座』が設置されめでたく開講する運びとなりました。ご存知のようにIT農業を除けば大半は天候相手にして土づくりから始まります。土づくりは4月の開講を待っていては間に合いません。3月中にかなりの準備を進めてきました。
講座の狙いとして
- 野菜づくりを学ぶことにより農業について知り地産地消や援農の理解者となりうる
- 野菜づくりを通じて健康づくりや仲間づくりのきっかけとする
受講生も定員の20名になりましたが締め切り際に2名のキャンセルがあり、18名でスタートを迎えることになりました。(男性14名、女性4名の3班構成で運営) 受講生の中には全く初めての方と野菜を作った経験者が何人かは見られますが、更にこの講座で勉強し豊かでうまい野菜を作ってみようとチャレンジしに来られた方たちです。
授業は、圃場(ほじょう=畑)に近い借用者住宅の一角で座学を行い、現場学習及び実習は座学の教室から歩いて約5分の圃場で行っています。すでに6回の講座を終え、座学と圃場での実習を行いました。今回は春夏野菜であるトマト(ミニ、大玉)トウモロコシ、ナス、キュウリ、ピーマン、大根、枝豆、ネギ、カボチャ、スイカ、小松菜、里芋の植え付けが完了したところです。講座開催以外にも週2回畑の見回りを当番制で行いカボチャやスイカの交配、草取り、水やりなど実施しています。