地域イベント・プロデュース基礎講座-修了式謝辞~卒業イベント~
・導入、来賓へのお礼
本日は、1年間の講座が終わり、無事に本日の修了式に参加できました事、大変嬉しく思います。
また、本日はお忙しい中、ご参加頂いております小谷野市長をはじめ、ご来賓の皆様に心から感謝申し上げます。
ご挨拶が、遅れました。私は、地域イベントプロデュース基礎講座で学ばせて頂きながら、普段は玉川大学大学院脳科学研究科の修士課程で研究も行っていました。実は、明日は大学院の卒業式でして、2日連続で大学と言う名の学校を卒業すると言う事で、今までこの様な経験をした事がない訳ですから、今不思議な気持ちでおります。
・自分自身の振り返り
二つの大学で自分は一体何を学んだかと言いますと、
玉川大学では、グローバルな視点を持つ事を学びました。脳科学研究をするにあたり、やはり世界の研究者とどう戦っていくかが大切になる訳です。
一方、さやま市民大学の地域イベントプロデュース基礎講座では、ローカルな視点を持つ事を学びました。狭山市でどんなイベントをするかが大切になる訳です。一見すると、全く異なる二つの視点ですが、実際に行動に起こすまでのプロセスを考えてみると両者の本質はとても似ています。
簡単に申し上げますと、例えば研究においては先行研究を調べそこから見えてきた問題に対して仮説を立てて目的を明確にし、それを検証する為に研究する訳です。一方、狭山市で何かイベントを行うことにおいては、まず地域の課題がありそれを解決する為にはどうすれば良いかを考えていく中で仮説を立て、目的を明確にし、それを検証する為にイベントをする訳です。地域イベントプロデュース基礎講座の前半は主に色々が講師で来て頂き、様々なイベントを作るに当たっての背景やその背景に対して何故このイベントをしようとしたのかというイベントを作るプロセスを学べました。それは、この後お話をする卒業イベントを実際に作り上げる参考になっただけではなく、自分自身の大学院での研究の質の向上につながり、人としてひとまわり成長できたと感じております。
・イベントを行い学んだ事
話は、戻りますが、地域イベントプロデュース基礎講座では、卒業イベントという事で、最後に実際イベントを一つ作り上げました。イベントプロデュース基礎講座の受講生は、既に市内で様々なイベントを実践されているプロフェッショナルな方々が多い事もあり、熱い議論が繰り広げられました。今まで、しっかりとイベントをした事のない自分にとって、プロフェッショナルな方々の一つ一つの意見のぶつけ合いを間近で観られた事は大変勉強になりましたし、刺激を受けました。
議論の中で、狭山市のさといもの魅力を多くの方に知って頂きたいとの目的で、「狭山さといも料理グランプリ」を開催する事を決定しました。実際、開催に向かい進んでいく中で、実感した事は仲間の大切さです。当初、自分の中では全く成功像がありませんでした。しかし、地域イベントプロデュース基礎講座を一緒に受講している仲間達と一緒に作り上げていく事で、無事開催に至り大成功を収める事ができました。未熟な自分を温かい目で見守って頂いた地域イベントプロデュース基礎講座を一緒に受講した仲間や、スタッフの方々本当にありがとうございました。この場をお借りしまして、お礼申し上げます。
この様な仲間との出会いは、他講座でも同じと思います。
新しい人達との出会いの場、そして、新しい人達とのつながりの場として狭山市民大学は、市民にとって貴重な機会を提供してくれていると思います。
・メッセージ(新たな冒険の始まり)
さて、狭山市民大学を修了し、私達はこれから修了生として羽ばたく訳ですが、一言で表しますと「新たな冒険の始まり」と言えるのではないでしょうか?ここにいる皆様は、恐らく何かしらの思いがあり入学されたと思います。つまり狭山市民大学の修了がゴールではなく、思いを実現する新たなスタート地点です。一般的に冒険と言われてイメージされるのは、危ないことに挑戦することですが、私は、冒険とは「いつもの自分から一歩踏み出す事」であると考えています。日常から一歩踏み出し、狭山市民大学に入学、更には卒業を迎えた私達は、実は既に冒険者としての一歩を踏み出しているのです。冒険家の三浦雄一郎さんは、こう言っています。
可能性がゼロではない限り人間にはチャレンジする権利がある。小さなチャレンジでもかまわない。自分の可能性を捨ててはいけないと思う。可能性を見限った瞬間に心の寿命は尽きてしまう。
この一年様々な事を学ばせて頂きました。今後は、さやま市民大学で学んだことを生かし、新しいことにチャレンジをしていきたいと思います。ありがとうございました。
平成二十九年三月十八日、
さやま市民大学平成二十八年度全講座修了生代表
石川大晃