「交通安全の守り神」
キャンパスまでは、スクールバスを使うと西武・池袋線:小手指駅から約15分の所にあります。平日の発車間隔は時間帯で違うが、ピーク時は2~3分間隔で走る。我らの通学する土曜日は1時間に3回の配車です。この他、キャンパスには3か所の無料の駐車場があり車通学は自由です。特に交通事故の話は聞きませんが、構内入り口近くにこの「交通安全祈願碑」が建立されています。
入門する時はすぐ左折してしまうので、見逃し易いですが、帰りは一時停止する様なので良く見えます。詳しくは知りませんが、近隣住民の方からの寄贈された祈願碑の感じがします。可愛いいお地蔵さん、小春日和に温まり居眠りが……?
講座風景
12月19日(土)第29回講座のテーマ「骨格筋の再生と加齢」
講師:東京大学疾患生命工学センター講師:秋本 崇之先生
講師:秋本先生のこと
先生は「いきがい講座」に初登場です。所属が、東京大学大学院医学系研究科とのことで研究者としての位置付けになる様です。講座の内容ですが、普通は加齢による老化に対し運動など、自らの行動で対応する方法の伝授が多かったのですが、秋本先生は先端技術を使った「再生医療」での対応を研究している。
ネズミでの実験例として、
*動けない状態を2週間続けると筋肉が細って「サルコペニア状態」になる。収縮速度の速い筋肉が細くなる。(運動を続けるネズミは筋肉の繊維が太くなる。)
*加齢による骨格筋機能低下の原因はよくわかっていない。骨格筋の再生には筋組織幹細胞が重要な役割を果たしている。筋肉を損傷させると2日で再生が起こり、2~3週間で筋肉細胞が増殖して筋肉の損傷を修復する。
再生医療とは、
大きく損傷したり、失われた生体組織と臓器を治療するために、細胞を用いて(成長させて)その生態組織と臓器を再生または再構築する技術のこと。 ……スタッフも含め皆さんの印象は、最先端の医療は難しい!
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今日は15件のカードを受けました。ほとんどの皆さんは「再生医療」の先端技術に興味しんしんでしたが、正直なところは“難しい”との感想が多かった様です。先生の方も、ひとことカードの質問に真摯に回答を頂きました。その一部を公開します。
Q 加齢とは、老化とは何か?メカニズムが知りたい。解れば防ぐ方法があるのでは?と思います。最近身体の調子が悪く病院で検査を受けると、病名「▽△○○」でその原因は「加齢」だと言われる事が多い。原因は食生活が悪い!と言われれば、改善しようと思うが、加齢では…あきらめて付き合っていくしかない。先生は再生医療分野に明るいと聞いております。
質問①は、心臓の動く回数で寿命が決まっている!と聞いたことがあります、本当にそうなのでしょうか?
質問②は、骨格筋を鍛えるには負荷(力と回数・速さなど)を掛けた方が良いのか?その理由は?
A① なぜそうなのか?の答えは分かっていません。ただ、色々な動物の心拍数と寿命の関係を測ってみると、心拍数が低い(拍動が遅い)動物は長生きで、心拍数が高い動物は短命であることが分かるそうです。(人はあまりこの統計には当てはまらない様ですが)ご興味のある方は「本川達雄著:ゾウの時間、ネズミの時間」を読んでみて下さい。
A② 講義でもお話ししたように骨格筋は環境に応じて適応する能力(可塑性)があります。すなわち負荷があればそれに適応して骨格筋も強くなるし、逆に負荷が掛からない環境であれば、委縮して弱くなります。元気で長生きするためには定期的に骨格筋に負荷をかけることが重要です。
Q 再生医療が現実のものとして目の前に現れた気がします。病気の人にとっては、待ち望んだ夢の技術かと思います。一方でこの技術が人類にとって、いいことだけなのか気になります。扱うのは人ですし100%パーフェクトと言うのも信じ難いことです。人のためになる幸福な技術に育って欲しい。お話は難しかったです。
Q 老化による筋肉が衰えてきたので、筋力を鍛える運動を始めたところです。ロコモやサルコペニアにならない為の要素を「壁」に貼ってあり、何となくインストラクターの指導に従って行っていましたが、今回の話を聞きまして、しっかりと筋肉を付けていきたいと、思いを新たに致しました。 ~ 以上