1.所沢キャンパスのシンボル…100号館
校舎は自然の地形に溶け込ませて良く見えない設計ですが、この100号館だけは逆に存在感を表現しているのです。扁平な形状で容積率的には少ない感じだが、ここの建築物の中では一番高層な建物です。窓の少ない・壁面の重なり具合と、独特の構成美になっている…、という訳で「日本芸術院賞」を受賞されているそうです。 内部は8階建て、エレベーターで一気に登れます。その8階は研究室が多く、そこから見られる景観も少し公開しましょう。
2.講座風景
6月6日(土)第9回講座のテーマは「高齢者の学習と社会参加」:講師は2回目となる、早大 人間環境科学科:臼井 恒夫教授
☆ 人間のライフサイクルを区分すると
①ファーストエイジ…生まれて社会へ出るまでの学びの時期
②セカンドエイジ……現役で子育てや仕事に携わる時期
③サードエイジ………現役を退いて、自立した市民として社会貢献ができる時期
☆ サードエイジの生き方は 現役から退職することで「値」域(職場)を失う、それに代わる「値」を生み出す空間を補う必要が生じる。この空間に何を入れるのか。仕事に代わる社会的な価値を生み出す活動が必要である。R.バトラーは「プロダクティブ・エイジング」という概念を提唱しており、「自らの精神的な健康」と「社会的な貢献」が両方とも満たされている状態である。具体的な活動として「収入のある仕事」、「ボランティア活動」、「家族等の介護」等があげられている。
☆ 現実には、会社人間として働いてきた人たちが仕事を辞めてすぐに、元気であっても地域活動や社会参加活動をすることは難しい。我々はファーストエイジからセカンドエイジへ移行する際には、高校・大学・専門学校などで準備をしながら移行をしてきた。それと同じように、セカンドエイジからサードエイジへとスムーズに移行するためには、そのための準備期間や仕組みが必要である…教育の必要性。
今日は17件有りましたが抜粋して紹介します。
- 高齢者の生きがい。地域活動に参加して自己を高め社会に貢献すること、その為には常に周りとのコミュニケーションと、自己を高める教育の大切さが分かりました。
- 前回の先生の講義の中で「余暇時間」の多さにビックリしました。が、20年から30年間あるわけで、ちょっと考えればわかることでした。いつも勉強し前向きで生きるのが大切と思いました。そして、何か自分のできることで、社会にお返しをしていきたいと思います。
- セカンドエイジ・サードエイジの図を見ながら講義を受けて、改めて公共で行われている高齢者向けの事業の意味がより理解出来ました。大いに利用・学習し満足度の高い暮らしを実践したいと思います。
- 定年後はSSCC等で学ぶことを楽しみにして来ました。色々の科目を学んで生き生きと老後を楽しんでいます。学んだことを地域社会(自治会活動など)に活用しています。子育て支援など、とても張り合いがあります。また友達が出来るのも一番の喜びです。
- 高齢社会で元気に活動できるよう知力・能力を改めて育みつつ、狭山市の健康寿命を延伸できる担い手の一人として今日も学ぶことが多くありました。実践活動を通して“いきがい”につなげて行きたいと思います。
- 今回はプロダクティブ・エイジリング、セカンドエイジ、サードエイジ、コンヴォイ構造とか、普段聞きなれない言葉が多くあり勉強になりました。
- 高齢者になり、社会参加するには病気をしないように、食生活や体力作りをして、生活の充実を考えて行動していかないと、地域社会にも加われないのではと思われた。