日程: 5月7日(月)
講師: 狭山市文化団体連合会 前会長 横山千枝子 様
会場: 狭山元気プラザ 大会議室
受講生: 出席31名(受講生33名)
横山先生には体調が悪いにもかかわらず、精力的に授業を進めて頂きました。
初めに、先生より「語りは文化、文化は個性、個性は一つではない、語り手がそれぞれ工夫して自分の語りの形を作ってください」と呼びかけがあり、受講生の皆さんは、語りのテクニックは一つではないと伺い、気持ちが楽になり、一層楽しくなったと振り返っていました。
第3回目の授業では以下を学びました。
1)呼吸法
肩に力を入れない、腹式呼吸法を復習。
2)発声法
対面する相手との距離を意識して、声の大きさを調整して声を発する。
「ア エ イ オ ウ ア オ カ ケ キ ク コ カ コ
ガ ゲ ギ グ ゴ ガ ゴ ・・・ 」など
【外郎売りの台詞】
ある程度のスピードをもって読み切ることを学習。
「拙者親方と申すは、御立会いの中に、御存じのお方もござりましようが、お江戸を発って二十里上方、 相州小田原一色町をおすぎなされて、青物町を登りへお出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は剃髪いたして円斉と名のりまする。元朝より大晦日まで、お手に入れまする此の薬は、昔ちんの国の唐人、外郎といふ人わが朝へ来り、帝へ参内の折から、此の薬を深く籠め置き、用ゆる時は一粒ずつ、冠のすき間より取出す。・・・」
3)活舌訓練
口の形を意識して、正確に発生することを学習。
「青空大空 江戸時代の井戸 初々しい姉 亜麻色の髪の乙女は、愛情溢れる
温かいいい印象を多くの人に抱かせた ・・・」
【拗音】(ねじれる音)
「石屋と医者 病院と美容院 眼医者と名刺屋 おもちゃとお餅屋・・・」
4)狭山の民話さねとうあきら作「狭山七夕縁起」
民話に表れる情景や登場人物に想いを寄せることが大事ということで、弥吉と女(奈々児)は20歳代と想定しました。したがって、両名から発せられる言葉は若者らしく語ることが求められました。
「昔、広瀬の里に、弥吉という牛飼いがおった。ある夏の宵、入間川のほとりを・・・
一人の女を見つけた。泥にまみれて、・・・町方の女らしい気品があった。・・・」