第1回 史跡・文化財めぐり「柏原地区」
実施日:平成28年5月26日(木) 8時25分集合~12時40分現地解散
天 候:晴 26度 風なし 蒸し暑く熱中症に注意
地 区:柏原地区 コース距離 約5㎞
コース:狭山市駅西口広場(集合)柏原ニュータウン行バス→柏原東バス停下車…城山砦跡…常楽寺…長源寺…宮原遺跡…上宿の庚申塔…永代寺…柏原公民館(休憩)…柏原白鬚神社…西浄寺…円光寺…大六天と大山灯籠(現地解散)…柏原南バス停→狭山市駅西口
参加者:髙橋先生 受講生21名 スッタフ5名 狭山歴史ガイドの会5名 総勢32名
■城山砦跡
ここ城山砦跡は市内で唯一の中世城郭跡で、昭和48年(1973)3月1日に、狭山市指定文化財・史跡として指定されました。現存する面積は約1万㎡です。入間川の流れに迫り出した台地上にあり、沖積面から10mほど高い河岸段丘上にあって標高は約50mです。河岸段丘上に立つと南の方向に入間川宿、鎌倉街道上道の入間川の渡し、東の方向に川越を見渡すことができ、物見櫓的施設があったのではないかと考えられます。
■常楽寺
当寺は妙法山常楽寺といい、宗派は天台宗羽黒行人派です。江戸音羽町普門院の末寺といわれていましたが確証はありません。本尊は木造不動明王坐像です。
■長源寺
当寺は秀伯山(しゅうはくさん)長源寺といい、宗派は曹洞宗です。本寺は飯能市直竹にある長光寺です。本尊は木造千手観世音菩薩坐像です。
■宮原遺跡
宮原遺跡は智光山公園を水源とする小河川の右岸にある遺跡で、標高は北東部が49m、南東部が50mで、北へ向かって緩やかに傾斜しています。遺跡の規模は大きく、約2,600坪(85,500㎡、450m×190m)に及んでいます。
■上宿の庚申塔
この「上宿の庚申塔」は享保13年(1728)12月に柏原村の金子六左衛門他9名の庚申講中と常楽寺によって、五穀豊穣や二世安楽、そして塞(ふさ)ぎとしての無病息災や悪疫退散を願って建てられたものではないかと推察されます。
■永代寺
当寺は金宝山永代寺(きんぽうさんえいたいじ)といい、宗派は真言宗智山派です。本寺は坂戸市の大智寺です。本尊は木造虚空蔵(こくうぞう)菩薩坐像です。
■柏原白鬚神社
当神社は旧柏原村の総鎮守で、祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)です。創建は古い記録が残っていないため不明ですが、当神社所蔵の天正18年(1590)の御正体(みしょうたい)が現存していることから、それ以前であると思われます。
■西浄寺
当寺は威徳山(いとくさん)西浄寺といい、宗派は真言宗霊雲寺(れいうんじ)派で東京湯島の霊雲寺の末寺です。本尊は木造大黒天立像です。
■円光寺
当寺は高麗山地蔵院円光寺といい、宗派は真言宗智山派で坂戸市にある大智寺の末寺です。本尊は木造不動明王坐像です。
■大山灯籠と大六天
この灯籠は大山灯籠で、文政13年(1830)6月に地元の恵花組(えげぐみ)によって五穀豊穣を願って建てられました。
この石碑は正面に「大六天」と彫られているとおり大六天を祀っています。銘文から中澤雪城(なかざわせつじょう)書による文字塔で、安政6年(1859)9月に建てられました。