第12回 10月26日(月)
「民俗学からみた狭山の魅力」
講 師: 武蔵野学院大学 副学長 林 猛 様
会 場: 元気プラザ 大会議室
受講生: 出席31名、欠席0名
1部 民俗学とは
2部 柳田圀男の学問
3部 民俗学からみた狭山
三世代以上にわたって伝承された文化が民俗学でいうところの文化であり、流行は風俗であるとその違いを説明されて講座は始まりました。日々の生活を文化と定義し、その背景を調査分析し、他地域との比較から地域の個性を明確にして将来を予測する、そんな民俗学に学問として興味を持ちました。
我が国における民族学の父柳田國男(日本民俗学の父)の書籍の紹介では、日本人の単色系嗜好は自然景観が美しすぎることに由来していることや沖縄が日本の文化圏にあることを宝貝の存在で説明するなど、民俗学的考察に感嘆するばかりでした。
最後に、狭山を民俗学の観点から、広瀬神社が延喜式(平安中期の律令)に記載される格式が高い神社であること、梅宮神社に残る頭屋制度(当番制、関西地方の方式)により甘酒まつりが行われていること、明光寺や長栄寺には両墓制の墓地が存在したこと、など丁寧に紹介して頂きました。