第11回 9月28日(月)
(特別公開講座)「狂言『入間川』を演じて感じる狭山の魅力」
講 師: 人間国宝 狂言師 山本 東次郎 師
会 場: 狭山市民交流センター コミュニティーホール
共 催: 狭山市中央公民館
受講生: 出席30名、欠席1名 (総数約180名)
狭山市の文化活動に20年以上に亘ってご尽力頂いている人間国宝 山本東次郎様の講義を、受講生だけでなく市民大学同窓会や一般市民の皆様とともに、共有することができました。
1部では、平安時代の「申楽」から派生した能・狂言の歴史的変遷を語って頂きました。また、狂言舞台の橋掛りはあの世とこの世をつなぐ橋であること、橋掛り脇の若松3本の大きさが微妙に異なる理由は能面に由来すること、舞台正面の鏡板に描かれた松はいつまでも青さを保つ象徴であること、などの説明に狂言に対する興味は高まりました。さらに、狂言の衣裳やしぐさに潜む「礼節」や「引き算の美学」、「没個性」の語りには、狂言の深さと誇りを感じました。
2部では、山本則孝様の補助を得た凛太郎様が、太郎冠者の衣裳を着付ける手順を披露頂きましたが、通常の観賞会では拝見できない舞台裏であり、講座ならではの場面に感激しました。
質問タイムでは会場からの質問に快く対応頂きました。最後に、狂言「鵜飼」を軽やかに演じられ、その所作に受講生一同とともに感動のあまり言葉もありませんでした。講座内容は後日冊子としてまとめる予定です。
なお、当日テレビ埼玉が取材に訪れ、ニュース番組で臨場感ある講座内容を紹介して頂きました。