【後期】地域の防災リーダー養成講座 第2回報告
■開催日 :平成30年10月13日(土) 9:30~12:00
■場 所 :狭山元気プラザ 大会議室(B棟2階)
■講座科目:①市民活動の組織とマネジメント②自主防災の役割③災害対応型状況訓練
■講 師 :①狭山市自治会連合会 会長 岡村哲史 ②NPO法人総合生活環境支援センター前理事長 岡山晃一
■講座内容:
①市民活動の組織とマネジメント
岡村哲史講師より、狭山台地区の現状と防災の取り組み状況、及び今後の取り組みについて講義をいただきました。狭山台地区はコンパクトながらも人口は1万人を超えており、全ての建物が昭和50年以降に建築され、大規模集合住宅が多く高齢化が進んでいることなど、狭山台地区の特性を理解したうえでの防災の取り組みは地区体育祭での炊き出し訓練活動、他地区で担架の搬送訓練、全世帯の居住構成・年齢の把握、防災キャンプ等、実施事例の紹介をいただきました。
今後の取り組みとして
ア.「地域の特性に合った」高齢化・集合住宅等
イ.「実状に合った」避難所ではなく自宅での避難生活
ウ.「できることから」備蓄品(ローリングストック)、近隣とのコミュニケーション、家具等の固定の必要性では震度6弱時の大型テレビの挙動の動画を含めた防災対策を分かり易く具体的な防災の取り組みについての講義をいただきました。
②自主防災の役割
岡山晃一講師より地域防災について、新潟中越地震、東日本大震災及び阪神淡路大震災の教訓から、トマトハウスでシートと毛布での避難所運営、救援物資の搬入・配布、情報の共有の重要性、更に皆さんがリーダーになり避難所運営に携わるとき、役割分担の的確な指示ができるか、災害が起きた時自分がどのように行動できるか等の具体的な講義をいただきました。
③図上訓練「マイタイムラインの策定」について
常総市で発生した鬼怒川氾濫を教訓に、下館河川事務所が考案されたもので、災害の種類により、各個人が自分の避難経路、持ち出し品等の確認を行うことで減災に結び付けるものです。
家族構成、住環境別に災害の種類(台風・洪水・地震)ごとの報道・自治体からの避難情報、避難場所での行動について、帰宅困難になった場合等、各項目別にどのように行動するか各人が考え、被災した場合に如何に実行できるかが重要との講義をいただきました。
訓練では受講生は熱心にマイタイムライン策定の用紙に記載、その後、班代表の結果の発表に他の受講生も自分の策定結果と比較するなど、実のある訓練となりました。
1.熱のこもった講義を傾聴する受講生 (岡村 哲史 講師 左写真中央 右写真左)
2.タイムラインの策定(各項目箇条書きに・・・)岡山 晃一 講師 写真中央
3. 避難情報は?真剣に取り組む受講生 岡山 晃一 講師 写真中央