広報委員の取材日記「さやまっちガーデナー」
「さやまっちガーデナー」は、さやま市民大学 まちづくりコース「ガーデナー講座」の修了生が活動している団体です。(平成30年度は、健康・福祉コース楽しいガーデニング講座)
その「さやまっちガーデナー」の有志の皆さんが、狭山市駅西口広場の花壇に花を植える活動されていると伺い、昨年のさやま市民大学学園祭で「一度見に来てください」と声を掛けていただきました。
さやま市民大学まちのガーデナー養成学科修了生の「西口花壇の会」会長の加藤富美子さんから、熱心な情報を頂き、雨上がりの5月3日西口広場花壇で活動する「さやまっちガーデナー」の活動を取材することができました。
- 狭山市駅西口広場花壇活動のきっかけ
「さやまっちガーデナー」の定例会後のミーティングの中で、1人の女性会員より「狭山市駅西口広場花壇は雑草が生えて花もないので寂しいのよね。自分たちで花壇作りが出来ないかしら?」という意見がありました。
早速見に行ってみると、花壇の中は雑草だらけで植栽された植物が埋もれていました。この状況を見て「狭山市の顔となる駅前でありなんとかしたい」という思いに駆られたのがスタートでした。
さやまっちガーデナーの一員であり「入間川の岸辺を美しくする会「左岸」」代表の加藤富美子さんが中心となり狭山市役所に交渉して「花壇をきれいにしていただけるなら」ということで許可をいただき、狭山市駅西口広場花壇活動が始まりました。(狭山市道路雨水課と道路管理課の管轄)
本日は先ず、加藤会長より作業内容である、草取り、ゴミ拾い、市から提供された苗を含めて300鉢の花(日々草、マリゴールド、ペチュニアなど)を植え付けの説明があり、花壇デザイン担当の関口さんより提供された花の区分けと花壇ごとの植え込み方について説明されました。
広報委員、関口さんと神津さんよりお話を聴く
- 西口花壇の会の活動状況
活動の参加者は、当初「さやまっちガーデナー」「入間川の岸辺を美しくする会「左岸」入間川右岸の「菅一ガーデン」の3団体で発足しました。昨年9月より西口花壇の会として3団体の有志31名で構成されて活動に参加しています。
さやまっちガーデナーはそれぞれの団体にも所属して参加しています。
活動状況は毎月の定例活動の除草、ゴミ拾い、花の手入れと植栽、散水を行うのに加えてグループ毎に散水維持管理を交替で行なっています。
狭山市から年に一度花の苗の提供があるそうですが、年間を通して花壇をきれいに維持していくには足りず、メンバーや所属する団体が育てた苗や種子を持ち寄り植栽しているのだそうです。
狭山市から許可が下りた当初は、花壇のスペースは中央の2区画でしたが、今年から4区画全てとなり、本日300鉢の苗が提供されましたが、花壇全てに植栽するには、とても足りないものでした。
また、作業に使う道具類や散水用具なども参加者が各自持ちより作業を行なっていました。
本日11回目の作業という事でした。参加者21名の皆さんは慣れた様子で作業に取り掛かりましたが、土質が悪く萱やスギナなどの除草から始まりました。
作業の合間に休憩、”モグモグタイム” でした。
会員の皆さんが作業をしている花壇の周りはバスやタクシーが次々に出入りしています。
びっしりと生えた草を取り除くと植栽された花木が現れました。
最後は水やりです。ホースなども会員の持参です。穴の開いたバケツも活用します。
昨年からこの狭山市駅西口花壇の除草と花の植栽をし、定例活動を継続している結果、「雑草がなくなり綺麗になった」「知らない間に花が咲いてる」「狭山市のイベントで多くの人が来る広場なので綺麗になってよかった」と近隣の市民の皆さんからの声もあがっています。
これからも継続して協力して行なっていくことで、狭山市西口の利用者や狭山市に来訪される皆さんが心地よいと感じる花壇にしていきたいとのことでした。
花の好きな皆さんはフレンドリーで気持ちの良い方ばかりでした。狭山市の玄関である駅前をきれいにしたい、訪れる方を花でおもてなししたいという熱い想いが伝わってきました。西口広場だけでなく入間川河川敷などでの活動もされている方たちです。ボランティアと一言でいっても続けて行くことは大変な努力が要ります。これからもお元気で狭山市を花の街にして頂きたい、いつまでもこの笑顔で続けていただきたいと思いました。
取材を終えて帰りながら、この会が今後も続けていくためには、花の苗や道具類に、そして健康維持のための水分補給に使える金銭的な援助が必要だとつくづく思いました。
取材・写真:広報委員 伊藤、樋口