「狭山地域ふるさと学講座」では講義の内容を講義録「語り継ぎたい狭山の魅力」として取り纏めてきました。2年間でシリーズ4巻目(価格700円)の刊行です。日々生活していても、狭山の歴史、自然、文化・産業・社会・技術・民話・祭り・イベントなど知らないことが沢山あります。講師の先生にはそれぞれのテーマについて詳しく熱く語って頂き、修了生や講座スタッフが文字起こしと編集を担当しています。
第四巻は6篇から構成されています。
・一篇目は「廣瀬神社の由緒と文化財」(齊藤義三氏)です。齊藤氏は廣瀬神社元総代長です。格式の高い歴史ある廣瀬神社の由緒や名士名筆による扁額・石碑について詳しくまとめています。
・二編目は「狭山における伝統的祭り囃子」(塩野谷延夫氏)です。塩野谷氏は西方囃子保存会副会長です。狭山市で継承される九カ所の祭り囃子や曲目の特徴、保存継承活動の課題などについてまとめています。
・三篇目は「入間川流域に広がる遺跡群」(石塚和則氏)です。石塚氏は狭山市社会教育課文化財担当です。市内67か所の遺跡群の時代背景や貴重な出土品についてまとめています。
・四篇目は「世界に誇れるさやまのものづくり」(山田達夫氏)です。山田氏は狭山市商工会議所専務理事です。市内には世界に誇れる独自なオンリーワン技術を有する中小企業についてまとめています。
・五編目は「石川組製糸と石川家の人々」(染井佳夫氏)です。染井氏は「『石川家の人々』を読む会」の会長です。石川家は明治時代に製糸業を営み、工場で働く女工には家族のように接し、社会貢献にも尽力していました。地域の宝として石川家を紹介しています。
・六篇目は「食文化における狭山の野菜」(山下武夫氏)です。山下氏は元JAいるま野農業組合職員です。首都圏に近い都市農業の難しさや江戸時代から続く循環型農業、伝統食を紹介しています。
本書が、狭山市民の共有財産となって、郷土さやまへの愛着を深め、狭山に誇りをもてる一助になることを願っています。在庫の問合わせや販売窓口は狭山市民大学事務局ですが、書店にも取扱っております。ぜひご一読ください。