*開催日時 :平成27年12月16日(水)19:00〜21:00
*場 所 :狭山元気プラザ 大会議室
*講座名 :「食と農のコミュニティ・ビジネス講座」
*受講生 :23名 出席者 :出席 14名 欠席 8名
*内 容 : 狭山発ブランド開発の事例
その1.「さといもコロッケ」の開発と販売 ~ 明るい農家代表:奥富 康雄氏
*10年前家業(農業)を継ぎ、同世代の仲間と「狭山青年農業会議所」を設立里芋のブランド化に取り組む。(親芋以外は高級食材として高値で売れた。)
*捨てられていた「親芋」の利用に取り組む。(芯の部分をカットして食材として加工業者に買ってもらい、粉末にして“さといもコロッケ”を作り、発売してみた。)
*読売新聞に取り上げられ一気にブレーク。市内の大手スーパーに販売。それ以外販路は確保できなかった。(生産量と流通経路の問題)
*現在は、入間ゴボウの復活にチャレンジ中。(ゴボウピクルス、ゴボウの溜り漬け)
その2.地域資源を活かした「高級菓子」の開発とブランド化 ~ 「かにや」代表取締役 水村 真太郎氏
*「かにや」のブランド・イメージとは?
兎に角“おいしい”こと、“誰にも真似のできないもの”を作り続けることによってお客様によってつくられるもの。と考えている。
*65年前創業者が、当時手に入りにくかった砂糖を使って「アイスキャンデー」を発売し大ヒットした。(以来原材料選びに一番気を使っている。)
*2代目はアンコづくりを2年、その他のお菓子のレシピをすべて記録。
*3代目(真太郎氏)は九州、京都で高級和菓子を学んだ。
*新商品開発には時間をかける。材料も最高級品を使う。従って他店より高価だ。
*地元の食材を使い、誰にも真似できないものだけを作る。更に改良をし続ける。
*地元食材の代表が抹茶「明松」で、現在は市内の茶園で生産して貰っている。普通の抹茶の2.5倍するがこれを使い続ける。
*3代目として引き継いだのは“お菓子作りはひとづくり”ということ。
Q:里芋とゴボウを使ったお菓子は作れるか?
A:珍しい、食べたことのないものは結局売れないだろう。
Q:里芋コロッケはネーミングが問題では?
A:さやま、とか地名は入れられず、里芋のコロッケなのでこれでいいと思う。
<講座を終わって・・>
*いずれも先代から家業を引き継いだ、若手経営者として、情熱とパワーとアイディアで次々と新しい事業(商品開発)に取り組んでいるお二人であったが、とにかく若々しい力強いお話に、受講生は 聞きほれていたようであった。市内にこのお二人のような若者パワーが次々に登場してきていることを改めて実感させられた2時間であった。
(講座リーダー:草野喜実勝)