第9回 7月27日(月)
「狭山における商業の系譜」
- 江戸時代の豪商と明治の起業家 -
講 師: 元狭山市博物館館長 髙橋 光昭 様
会 場: 元気プラザ 大会議室
受講生: 出席29名、欠席2名
狭山の歴史に造詣の深い講師高橋光昭様より、狭山市を体表する江戸時代の豪商綿貫家と明治の起業か清水崇徳氏について、語って頂きました。
綿貫家初代庄左エ門氏(1596-1615)は、上野国新田郡綿貫村から入間川村に移住し、現在の狭山市中央図書館付近に居住して、酒造業や質屋、糸綿商などを営んで財を築いたようです。綿貫家についての資料は少なく、かろうじて「武上騒動記」や「慶応三卯歳御勘定帳」、「関八州持丸長者富貴鑑」に断片的な記録が記されているだけで、全体像を容易に知ることができないとのことでした。
他方、清水崇徳氏は、広瀬神社の神職の家系に生まれで、暢業社を設立して器械製糸工場を開業して広瀬の斜子織の地位を高めて、県会議員・衆議院議員を務めるとともに、川越鉄道(今の西武鉄道の一部区間)を開通させた人物です。清水崇徳氏については「清水崇徳翁小伝」にまとめられており、その人柄や功績は高く評価され、今に通じる狭山一の人物であると、熱く語られました。
講座内容は後日冊子としてまとめる予定です。