【後期】地域の防災リーダー養成講座 第5回報告
●開催日:令和元年11月16日(土) 9:30~12:00
●場所:狭山元気プラザ 屋内運動場(体育館)
●講座科目:①「初期消火について」②応急手当の事例想定訓練
●講師:①埼玉県自主防災組織リーダー養成指導員 小林貞雄 ②さやま救急ボランティア(新良守克代表以下10名)、
●講座内容
①「初期消火について」
元東京消防庁に勤務された小林講師より、「初期消火について」と題し、火災と消火の三要素(可燃性ガス・熱・酸素)を知ることが大切で、三つが揃えば燃え、一つでも欠ければ消える。天ぷら油火災の対応はマヨネーズのボトルを入れる、濡れタオルで覆う、鍋の蓋を被せる等の具体的な事例を挙げ、受講生も体験しました。また、消火作業における危険を避ける方法や消火のための道具(消火器・屋内消火栓・三角バケツ等)の取り扱いにおいては、三角バケツでの消火方法を展示され、普段からの備えでは人間関係、道具、段取り、訓練が大切で中でも人間関係が一番大切との講義を頂きました。
②応急手当の事例想定訓練
「応急手当の事例想定訓練」を、さやま救急ボランティアの皆さまの指導により行われました。これは、第5回講座で習得された「心肺蘇生法」、「AEDの取り扱い」及び「応急救護訓練」を踏まえ、リーダー、負傷者役を決め2班に分かれ、負傷者発見から始まり「意識の確認」、「トリアージ」、「応急救護(止血)」、「心肺蘇生」、「AEDによる救命処置」等をリーダー、負傷者役を交代し、事例ごとに指導員からの助言を受け、多岐にわたる応急手当訓練を全員が真剣に取り組んでおりました。中でも医師と救急救命士が行うトリアージについても、瓦礫の下敷きになった子供(意識なし・呼吸無し・体温なし・顔面蒼白)は死亡しているとの判断、他の負傷者の救命を行なっていました。AEDの扱いでは、成人モードと小児モードの確認が大切との指導もありました。
防災リーダーとしての使命を実感された貴重な救命処置訓練となりました。
【講義を傾聴する受講生と講義中の小林講師】
【実習】