中国人留学生を囲んでの交流会
実施日:平成30年7月10日 13:30~15:30
場所: 大会議室
講師:小玉武生教授(西武文理大学教授)
参加中国人 留学生名簿
氏名 フリガナ 学年男/女年 出身地 備考
①王 麗萍 オウ レイヘイ 3年 女 福建省 発表者
②飽 暁勤 ホウ ギョウキン 3年 女 上海市 発表者
③郭 夢迪 カク ムテキ 1年 女 河南省 発表者
④劉 泰詩 リュウ タイシ 3年 男 遼寧省 オブザーバー
⑤陳 旭彤 チン キョクトウ 3年 女 広東省 オブザーバー
⑥李 文希 リ ブンキ 3年 女 ハルピン オブザーバー
★小山学長:西武文理大学留学生を呼んでの交流会、前回までに習った「やさしい日本語」を使って留学生との会話を楽しんでいただきたい。
★小玉教授より:留学生6名の紹介が行われた。10月20日(土)午前中西武文理大学の学園祭が行われるので、出席をしていただきたい。
1.郭 夢迪 私の故郷 河南省 について
河南省は黄河中下流に位置する、中華民族と中華文明の発祥地であり、古代文化遺跡が豊富に残っている。
日本と河南省のつながり:日本の京都は別名洛陽である。京都に平安京があったころ,大唐の栄えた文化の影響を受けて、平安京の東側を中国王朝の首都だった「洛陽」にちなんで「洛陽」と呼ぶようになった。中国ではすでに失われた、洛陽の姿が今なお京都に存在している。
洛陽は工業化が進展したことで歴史を今に伝える古い建造物などは失われ,古都としての風格は失われてしまった。一方京都は四季をとおして美しく,かっての洛陽が生き続けていることは中国人としては少し残念な気持ちを感ずる。
河南省には世界遺産竜門石窟、少林寺、清明上下河園、洛陽牡丹花会などがある。
2.鮑 暁勤 私の故郷 大連
大連の地名の由来は、「大連湾」と言われており1879年李鴻章から清代の光緒皇帝への文書で使われたことから始まっている。20世紀初め大連湾西岸の都市が形成され都市の名が大連となった。2001年、大連市は「環境が優れた都市のトップ500」に名を連ねている。
広場文化:市内に広場が80余りありそこに広場文化が生まれた。緑化率は41%、シンガポールのように「花園の中の都市」と呼ばれている。
◎星海広場:総面積は110万平方m星海湾をゴミ捨て場にすることにより埋め立てて、大連市の100年記念として建設された広場。。。中心に20mに及ぶ巨大なシンボル塔が立っている。
◎観光地:労働公園ロシア人が1898年に開設、面積102万平方m、ゴルフ場、テニス場、スケート場もある。小動物公園、遊園地も備えている。
◎濱海路(ピンハイル-)大連市内の南と東の岩海海岸を通る25kmのドライブコースがある。
大連の名産品は農業ではトウモロコシ、野菜、リンゴ、サクランボンなどの果物の栽培が盛ん。漁業では昆布、わかめ、ホタテ貝、ウニなどの養殖がおこなわれ日本、韓国への輸出も多い。路面電車、トロリーバス、BRTは大連公交客集団によって運営されている。
◎イベントとしては国慶節の花火大会、アカシア祭り、大連国際ファッションショー、マラソン大会、音楽、演劇などもたくさん行われている。
3.王 麗萍 私の故郷 福建省福州市
福州市は中国の南にあり、台湾の隣である。
・福建省を代表する樹は榕樹(ようき)
・代表の花はジャスミン
・なぜ福州は榕城と呼ばれるのか?宋の時代の太守張伯玉が榕樹を植えることを提唱。皆が榕樹を植え始めそれが広がり榕城の名前の由来となった。
・全世界で福建省出身の華人は1580万人。海外へ出た人の1/4を占める。
・日本語と福建省の言葉
・発音がよく似ている。Nippon、福州語も同じ。野(や),素麺、天下、県【ケン】感謝、謝罪、参加、加減、転婆これらの文字、発音は日本語に近い。
・食べ物;福州市の郷土料理「太平蒸」は明治時代に日本に伝えられ、今は熊本県のご当地料理となっている。
長崎の名物料理「チャンポン」は福州市に属する福清市の「火悶麵」(メンシェン)をアレンジしたもので、 チャンポンの発音は福清語の「喫飯」(たべること)と似ている。またてんぷらに似た料理もある。
・普茶料理:約300年前中国明の隠元禅師が京都宇治に「黄壁山萬福寺」を建立した折より伝わる精進料理。
・世界遺産 福建土楼,客家土楼:大きい土楼になると、中に2重、3重、外にも2重、3重の建物が立ち、500~1000人もの人々が生活できる
<受講生からのコメント>
*留学生による発表、および懇談会での話を聞いても、日本語をかなり流ちょうに話しているのを聞き驚いた。留学前に日本語の基礎をよく学んで受験していることがわかる。
*狭山市のことにあまり関心がない。学校以外に楽しむ場所が少ないと感じた。
*留学生よりオリンピックを成功させるために、おもてなし、通訳などでお役に立ちたいとの意見がありました。
<講座リーダーからのコメント> 江頭 誠治
パワーポイントを使っての発表、資料のまとめ方、など、普通に理解できる日本語表現で発表されていた。3人の発表者のうち1名を除いて3年生であったが、小玉教授の何事に対しても積極的に参加し、挑戦する気概が大切という教えに従い留学生の皆さんが、懸命に発表されていた。前回(第7回)の講座で日本語をやさしい言葉に言い換えて、簡潔な言葉で会話をすることを学びましたが、今回の留学生の方々は基礎的な日本語能力は、入学前に準備され学習されていたので、相互の会話には不自由を感じませんでした。