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狭山ブランドをめざせ!! 「狭山ふるさと会」

○×クイズやガイドブック、狭山ふるさと検定など、ふるさと狭山のブランド化をめざす!

提供:狭山市

狭山市の市民団体「狭山ふるさと会」の副代表川口彰久氏に、会の設立経緯と活動状況について聞いてみました。

 

狭山ふるさと会発足の経緯

 

狭山市が設立した「さやま元気大学(現さやま市民大学)」まちづくりコース「まちづくり担い手養成講座」の受講生が、「市域に居住する人口の減少を止める方策」について意見交換を行い、狭山への愛着・郷土愛を育むことが必要と考え、2015年「狭山ふるさと会」(島田公江代表)を設立しました。発足時の会員6名で、ふるさと意識の醸成には、(1)狭山を知ること、(2)狭山を体験すること、(3)狭山で仲間をつくることが重要と考え、そんな機会を提供してきました。

狭山ふるさと会ロゴ

さやま市民大学修了生団体ロゴ

狭山ふるさと会の活動記録

 

1)さやま市民大学「狭山地域ふるさと学講座」の運営

 

会員のほとんどは狭山市に転入した市民です。まず、自分たちが狭山を学習する必要がありました。そのチャンスは、さやま市民大学「狭山地域ふるさと学講座」の運営を受託することで得ました。

 

講座スタッフとして、狭山市内に縁があり、それぞれの分野に詳しい方を講師に選任し、講師のお話を講義録としてまとめました。音声テープから文字お越しを担当する仲間、講義録として構成・編集を担当する者、それぞれが役割を分担しました。また冊子づくりのノーハウを学びながら、3年間で38テーマを講義録「語り継ぎたい狭山の魅力」(全6冊)としてまとめ、市民大学から発刊しました。お陰で、狭山の地域資源・貴重なお宝情報に接することが出来ました。

狭山地域ふるさと学講座講義録「語り継ぎたい狭山の魅力」(全6巻)

2)「狭山ふるさと○×クイズ」実施

後方から見守もる保護者の方々

こどもたちに狭山を知って欲しいと思い、狭山市入間川七夕まつりの際に、市民交流センターのホールで、小学生を対象に「狭山ふるさと○×クイズ」を実施してきました。

 

5年間で307名が参加してくれました。参加賞は小学4年生が学ぶ社会科副読本「さやま」から作成した「狭山ふるさとミニガイドブック」と協賛企業から提供して頂いたお菓子や物品などでした。

3)「狭山ふるさとガイドブック」作成

 

転入してきた親世代やジジババ世代が狭山を知る冊子として、「狭山ふるさとガイドブック」をまとめました。市域の行政8地区ごとに、地区ごとの特徴・地域資源・魅力などを集めて掲載しました。地域資源とは、自然・産業・風土・伝統文化・歴史などです。その後、この冊子は、狭山ふるさと検定の参考書となりました。

 

4) 「狭山ふるさと検定」実施

 

令和元年度(2019)狭山市立博物館との共催により、ご当地検定「狭山ふるさと検定」を始めました。

第1回狭山ふるさと検定では、5月に告知イベント、7月に勉強会、8月に本試験、9月に合格者発表しました。「さやまシスターズ検定」の合格率は93.3%、中学生以上を対象にした「狭山ふるさと検定」の合格率は75.9%でした。10月には商工祭会場で認定式を実施し、小谷野剛狭山市市長と清水武信狭山市商工会議所会頭の祝辞を頂き、合格者には合格認定証と副賞が授与されました。

なお、会場では来場した方々に「狭山○×クイズ」を実施、狭山ふるさと博士とさやまスターが出題し、参加者には(株)メモルス提供の「ワッフル」をお渡ししました。

狭山ふるさと検定合格者認定バッチ
(左から、さやまスター、さやまスター博士、狭山ふるさと修士、狭山ふるさと博士)

狭山ふるさと検定第一会場(狭山市立博物館教室)

受験生を迎える「おりぴぃ」

持続的活動への課題

 

1) 会員募集

 

当初6名で発足した会は、最大27名となりましたが、令和元年度は17名でした。
会員募集と同時に会員の連携を図るためには広報活動が重要と考えて、さやま市民大学学園祭や修了式時に、狭山ふるさと会の活動をPRして参加を呼び掛けていますが、会員募集は難しいです。ただし、〇×クイズ実施時やガイドブック作成時、狭山ふるさと検定時には多数の協力委員の支援を得ています。感謝です。「ホームページ」を立ち上げて、新鮮な情報の提供にも努めていますが、PR活動には限界を感じています。

 

2) 活動資金

地域活性化助成金事業で発行

「さやまふるさとガイドブック」

当初、活動資金は会員の会費とさやま市民大学・狭山地域ふるさと学講座運営の受託、および狭山市民提案型協働事業助成金を充てました。講座の受託金と市民提案型協働事業は3年間続いたので助かりました。

 

市民提案型協働事業で作成した「狭山ふるさとガイドブック」(初版)は平成30年、飯能信用金庫「はんしん地域活性化助成金」事業の認定を受けて第2版として出版することが出来ました。お陰で、このガイドブックが狭山市学習の参考書となり、「狭山ふるさと検定」事業の実現につながったと考えています。 

 

飯能信用金庫のご理解とご支援がなかったら、「狭山ふるさと検定」は実現しなかったと思うと、感謝の限りです。

3) 「狭山ふるさと検定」事業の継続

 

「狭山ふるさと〇×クイズ」

さやまふるさと検定は、狭山市入間川七夕まつり(8月第一土曜日と翌日曜日)時に狭山市市民交流センターで実施してきましたが、令和2年度は2020オリンピックが競技期間であることから七夕まつりは中止となりました。2年後に復帰できるでしょうか。

 

「狭山ふるさと検定」

「狭山ふるさと検定」は狭山市立博物館との共催として実施しました。今後何回まで継続できるか、市民の皆様に楽しんで頂ける仕組みに発展できるか、全国各地のご当地検定は数年で中止になっている例を乗り越えていきたいと思っています。

狭山市民の「狭山はふるさと!」、狭山市民の「めざせ!狭山ブランド!」に向けて一層の活性化を図るべく、魅力ある検定となるよう工夫努力していきます。

 

 

「第2回狭山ふるさと検定」や
「狭山ふるさとガイドブック2020」
についてはこちら

編集後記

 

「活動を如何に継続させるか?」は多くの市民団体が抱えている課題です。そんな中で、狭山ふるさと会は、「狭山ふるさと○×クイズ」は、市民交流センターと、「狭山ふるさと検定」は狭山市立博物館と連携し共催と言う形態で事業を継続させようと努力しています。資金を得る事業とはなっていませんが、熱意ある会員に支えられており、今後も協働というキーワードで継続されることを願っています。

狭山ふるさと会

 

活動場所狭山市内(狭山市市民交流センター、狭山市立博物館)
活動日不定期
代表者名島田公江さん、代理(副代表):川口彰久さん
住所狭山市水野266-21
問合せ電話番号090-3107-0026(川口さん)
問合せメールアドレスsayamafurusatokai@car.ocn.ne.jp
ホームページhttp://www13.plala.or.jp/sayamafurusato/