第2次狭山市環境基本計画改定版
更新:2017年4月25日
計画策定の背景
平成24年3月に『第2次狭山市環境基本計画』の策定を行ってから、5年が経過しました。
この間、再生可能エネルギー固定価格買取制度の開始や、気候変動の影響への適応計画を国が策定するなど、環境問題の解決に向けた新たな動きがありました。平成27年にはフランスのパリで開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)において、気候変動政策に関する2020年以降の新たな枠組み「パリ協定」が採択され、地球温暖化防止対策の一層の推進が求められています。
このような状況を踏まえ、新たな課題や社会情勢の変化に対応するため、『第2次狭山市環境基本計画』の中間見直しを行い、改定することとしました。
計画の位置づけ
『第2次狭山市環境基本計画』は、『狭山市環境基本条例』第7条に基づき策定され、市民や事業者との協働のもと、環境行政を総合的かつ計画的に推進することを目的とした計画です。
また、「緑と健康で豊かな文化都市」の実現を目指して市政運営の基本的な方向を定めた『第4次狭山市総合計画』と整合性のある環境分野の計画として位置づけられます。
なお、本計画は、温室効果ガスの排出抑制のための総合的・計画的な施策展開に向けて定める『狭山市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)』を包含するものとします。
計画の期間
本計画の計画期間は平成29年度から平成33年度までの5年間とします。
狭山市の望ましい環境イメージ
みどりを友とし
入間川、雑木林、茶畑等に代表される狭山のみどりの保全を優先し、自然とのふれあいを大切にします。
地球にやさしい
地球温暖化をはじめ深刻化する地球環境問題に対して、地域でできる取り組みを積極的に推し進めます。
都市 ・さやま
子どもから高齢者まで市民の誰もが、気持ちよく、安心して暮らせる生活環境を整えます。
基本目標1 人と自然との共生
生き物が住みやすく、ふれあいの得られる緑を回復しよう
いつでもどこでも水や緑の魅力を感じ、気持ちよく暮らせるまちをつくろう
基本方針(1) 自然環境の保全と生物多様性の回復
入間川・不老川とその周辺の斜面林や、農地と一体となったまとまりのある平地林について、狭山の緑の骨格として永続的な保全に努めます。
また、これらの樹林が多様な公益的機能を発揮するよう、市民参加による適切な管理に取り組み、生物多様性の回復による雑木林の質の向上を図るとともに、市民の生き物とのふれあいの場として活用します。さらに、環境保全型農業の普及、農とのふれあいの場としての活用及び地元農産物の消費促進を通じて、地元農業を支えながら、農地を保全していきます。
基本方針(2) 水と緑のネットワークの形成
都市内の貴重な緑の拠点として、民有地や公共施設の緑化、公園緑地の整備を通じて、身近な緑の保全・創出に取り組みます。また、都市にうるおいを与える資源として、良好な水環境の形成に取り組み、市街地内の緑と川をつなぐことで、まち全体の水と緑のネットワーク形成を図ります。
基本目標2 環境への負荷の少ない地域社会の実現
限りある資源を大事にし、リサイクルの輪が結ばれる社会をつくろう
環境汚染のない、安全・安心、健康に暮らせるまちをつくろう
基本方針(3) 循環型社会の実現
「この地球 資源は有限 未来は無限」の基本理念のもと、ごみの減量とリサイクルに一層取り組むとともに、本市を取り巻く社会情勢や、市民のライフスタイルの変化に合わせて、ごみの収集やリサイクルの方法等、常によりよい仕組みを検討し、循環型社会の実現を目指します。
基本方針(4) 環境汚染のない住みよいまちづくり
工場や事業場における規制基準の遵守とともに、都市・生活型公害や有害化学物質等へ適切な対応を実施し、市民が安全に健康に暮らせるよう、環境汚染のない住みよいまちづくりを進めます。
基本目標3 地球市民としての貢献
省エネと創エネ、車の使い方を考えた生活を通して低炭素なまちをつくろう
基本方針(5) 低炭素社会形成へ向けた地域からの取り組み
地球温暖化がますます深刻化する中、平成27年12月に「パリ協定」が採択されるなど、地球規模での温暖化対策が進められています。日本は、平成28年5月に閣議決定した「地球温暖化対策計画」において、温室効果ガスの排出量を平成42年度までに平成25年度比で26%削減する目標を掲げています。
また、同計画において、地方公共団体の基本的役割として、「地域の自然的社会的条件に応じた施策の推進」を示しています。
このような状況を受け、本市においては、「低炭素社会形成」の実現に向けて、再生可能エネルギーの普及を中心に、省エネルギー型のまちづくり、車の利用をひかえる生活のための環境整備、地球にやさしい製品の普及に取り組んでいきます。
基本目標4 環境保全への主体的参加
環境について学び、ふだんの生活の中から環境保全に取り組む市民になろう
狭山の環境について知り、伝えられる、環境情報の交流の場をつくろう
基本方針(6) 環境学習の推進と環境保全活動の実践
市内で活動している市民団体の実績と豊富な人材、企業の技術力等を活用しながら、自主的な環境保全活動につなげるとともに、みんなで環境について学びあい、環境意識の高い市民を育てていきます。
基本方針(7) 環境情報の整備
より多くの人に十分に行き渡るよう環境情報を整備、公開していくとともに、市民、事業者、市の環境情報の共有と情報交流の場を確保していきます。
資料(PDF版)
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問い合わせ
環境経済部 環境課 組織詳細へ
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2953-1111
FAX:04-2954-6262