「虐待かも」と思ったら189(いちはやく) ~虐待に関する情報は全国共通ダイヤルへ~
更新:2019年12月3日
子どもへの虐待を防止するために
児童虐待が後を絶ちません。子どもへの虐待は、身体的な苦痛を与えるばかりでなく、心に傷が残り、大人になってからも精神面で深刻な影響が現れるケースが少なくありません。
狭山市では、児童相談所や保健所などの関係機関と協力して、虐待から子どもを守るための取り組みに努めていますが、行政の対応だけで解決できるものではありません。一人ひとりが「子どもを虐待から守る」意識を持って、地域が一体となって問題解決に取り組む姿勢が必要です。どうぞ、今後も、市民皆さんの一層のご協力をお願いします。
「虐待かも」と思ったら189(いちはやく)~虐待に関する情報は全国共通ダイヤルへ~
気になる親子や虐待についての情報提供や相談は下記の番号までご連絡ください。
●児童相談所全国共通3桁ダイヤル:189
2019年12月3日より通話料が無料となりました。24時間かかります。
189にかけると
(1)固定電話からかけた場合
発信した電話の市内局番等から管轄が特定できれば、そのまま児童相談所へ転送されます。特定できない場合は、ガイダンスに沿って発信者にお住まいの地域情報を入力してもらうことで、管轄の児童相談所を特定します。
(2)携帯電話から発信した場合
コールセンターにおいてオペレーターがお住まいの地域情報をききとり、管轄の児童相談所につなぎます。
※狭山市の管轄は、所沢児童相談所になります。
その他の連絡・相談先
名称 | 電話番号 |
---|---|
狭山市こども支援課 | 電話04-2953-1111(内線1537) |
埼玉県所沢児童相談所 | 電話04-2992-4152 |
狭山警察署 | 電話04-2953-0110 |
狭山市立教育センタ- | 電話04-2956-2292 |
地域の皆さんにできることまず相談・連絡を!
「もしかして虐待ではないか?」
虐待が疑われる子どもを発見したときには、一人で悩まずに、まずは児童相談所か市役所(福祉事務所)などへ相談・・・連絡してみましょう。
「でも、虐待でなかったらどうしよう。」
虐待かどうかは、児童相談所が判断します。仮に、虐待の事実がなかったとしても、相談した方が責められることはありません。
「通告したことが本人や近所に知られてしまうことはないの?」
児童相談所や市役所(福祉事務所)などには、秘密を守る「守秘義務」があります。誰から相談や連絡があったかについての秘密は固く守られます。また名乗ることに抵抗がある方は匿名でも構いません。
子どもへの虐待とは・・・
子どもへの虐待の特徴は、親または親にかわる養育者や同居者によって加えられる行為で、人格形成期や成長期にある子どもの心身を傷つけ、健やかな成長・発達を損ない、ひどい時には重い後遺症を残したり、死に至ることもあります。
※子どもとは、18歳未満をいいます
虐待には、4つのタイプがあります。
(1)身体的虐待 | (2)性的虐待 |
---|---|
子どもに傷あとが残ったり、生命が危うくなるようなけがをさせたり、体に苦痛を与えることをいいます。 |
子どもに対して性的行為を強要したり、性的な行為を見せることをいいます。 |
(3)心理的虐待 | (4)養育の拒否・怠慢(ネグレクト) |
子どもの心を傷つけるようなひどいことを言ったり、子どものはたらきかけに応えなかったり(無視)、拒否的な態度を示すことで、子どもの心を傷つけることをいいます。 「うちの子ではない」「生まれなければよかった」など口汚く罵る、尋常でない怒鳴り声で叱る、長時間泣かせたままにしておく等の行為です。また子どもの目前で夫婦喧嘩をする、暴力を見せることも心理的虐待にあたります。 |
幼い子どもを家に残したまま、たびたび外出したり、重大な病気になっても病院へ連れて行かないなど、子どもの成長・発達のために必要な衣食住の世話をしないで放っておくことをいいます。 |
虐待発生の背景
児童虐待はさまざまな問題が複合的に絡み合って発生すると言われています。
(以下にあげるものは児童虐待が発生するリスクが高くなる事項であり、必ず児童虐待が発生するというものではありません)
●保護者の状況
・周囲に相談相手や協力者がいなくて孤立しがち
・パートナーが育児に非協力的、夫婦の不仲、ドメスティックバイオレンス
・養育能力の不足、恵まれない生育歴、アルコールや薬物依存、疾患など
●養育環境
・経済的困窮、不安定な就労
・多子、ひとり親世帯など
●子ども自身の問題
・こだわりが強い、多動傾向
・発達発育の遅れ、疾患、未熟児など
虐待のおよぼす影響
虐待は子どもの心身に深刻な傷あとを残し、大人になってからもその後遺症に苦しむ人は少なくありません。
●身体的影響
・暴力によるアザや骨折、重い後遺症や、生命の危機
・適切な食事、養育や愛情が与えられないことによる発育や知的発達の遅れ
●情緒的、心理的影響
・不適切な生活環境による不適応行動(不登校、非行、家庭内暴力)など
・人間不信のため信頼関係が築けない。自己否定感が強く、自信がもてない
・トラウマによる心的外傷後ストレス障害、解離性障害、愛着障害など
市の虐待防止への取り組み
虐待はさまざまな問題が重なり合って発生することから一つの機関で対応するにはどうしても限界があります。このため市では子どもに関係する機関が連携、協力しながら対応していくため平成19年3月から「狭山市要保護児童対策地域協議会」を設置し、「子育てを見守り、児童虐待を見逃さない」ことを目標に、必要な情報交換や援助内容の協議、啓発、予防などに取り組んでいます。
狭山市要保護児童対策地域協議会のネットワーク
児童虐待死亡事例等検証報告書の公表
2016年1月に狭山市内で発生した児童の死亡事例について、検証作業の結果を公表しています。
普段から地域の方同士で交流を
現在の社会情勢は核家族化の進展や個人の生活を大切にするという意識の高まりなどにより、子育ての孤立化が問題となっています。また、ストレス社会という言葉があるように、さまざまなストレスの中で子育てをしている場合も少なくありません。
子ども虐待はさまざまな要因が重なり合って発生していますが、このような社会情勢の中で、誰もが突然当事者になる可能性を秘めているとも言えるでしょう。
こんな時に、近くで気軽に相談できたり、子育ての話題を共有できる仲間がいれば、子育てのストレスや不安を和らげ、健全に子育てしやすくなるでしょう。
また地域の方々が子育てを理解することも大切です。日ごろから住民同士のコミュニケーションを大切にしていれば、子どもの変化、家庭環境の変化に気づくことでしょう。
「一人で子育てするのは大変なこと」と理解し、みんなで未来を作る子どもたちの成長を支えていきましょう。
問い合わせ
福祉こども部 こども支援課 組織詳細へ
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2953-1111
FAX:04-2954-6262