公共施設における放射線量の測定・除染対応方針
更新:2012年10月25日
狭山市では下記の通り、公共施設における放射線量の測定・除染対応指針を策定しましたので、お知らせします。また、市民の方々向けに放射線に関する案内資料も作成しましたので、併せて参考にしてください。
公共施設における放射線量の測定・除染対応方針
狭山市では、これまでも子どもが利用する公共施設を中心に放射線量の測定を実施してきており、放射線量は日常生活に支障のない範囲であるが、市民の安心を確保するため、次のとおり測定及び除染に関する対応方針を定める。
目的
公共施設の管理者が施設内の空間放射線量や局所的に高いと予測される箇所における放射線量の測定を行うとともに、必要に応じて除染し放射線量を低減させることにより、市民の安心の確保と健康を守る。
対象
○優先的に実施する施設
保育所、幼稚園、小学校、中学校、学童保育室、児童館、青い実学園、公園などの子どもが利用する頻度が高い施設
○その他の施設は必要に応じて適宜実施する。
期間
平成23年11月下旬から順次実施する。
除染の対応目安
国の除染の目安は、「当面の福島県以外の地域における周辺より放射線量の高い箇所への対応方針(注1)」の中で、「周辺より毎時1マイクロシーベルト以上高い数値」として示されている。しかし、狭山市では、より安全に配慮し、施設内の平均的な目安として、地表から1メートル又は50センチメートルで毎時0.23マイクロシーベルト以上、局地的な地点の目安として、地表から1センチメートルで毎時1マイクロシーベルト以上とする。
測定方法
(1)施設の平均的な放射線量の測定(以下「平均的測定」という。)
施設内の平均的な放射線量を施設管理者が測定する。その結果、数値が毎時0.23マイクロシーベルト以上であった場合は、環境課が2次測定を実施する。
(一)測定の高さ 地上高1メートル(小学生以下が利用する施設:50センチメートル)
(二)測定回数 一定の間隔で5回(測定値は平均値を使用する。)
(三)測定箇所 「学校等における放射線測定の手引き(注2)」に準拠する。
(2)局所的に放射線量が高いと予測される箇所での測定(以下「局所的測定」という。)
局所的に放射線量が高いと予測される次の箇所を参考に施設の管理者が測定する。その結果、数値が毎時1マイクロシーベルト以上であった場合は、環境課が2次測定を実施する。
ただし、通常人が立ち入ることができない空間は対象としない。
・雨水が集まるところ及びその出口
・植物及びその根元
・雨水・泥・土がたまりやすいところ
・微粒子が付着しやすい構造物
(一)測定の高さ 地表1センチメートル
(二)測定回数 一定の間隔で5回(測定値は平均した値を使用する。)
地表 | 狭山市 | 県の基準 | 国の基準 |
---|---|---|---|
1メートル(※1) | 毎時0.23マイクロシーベルト以上 | 毎時1マイクロシーベルト以上 | 毎時1マイクロシーベルト以上 |
1センチメートル(※2) | 毎時1マイクロシーベルト以上 | 毎時1マイクロシーベルト以上 | ― |
※1:平均的測定の高さ。ただし小学生以下が利用する施設の測定高さは50センチメートルとする。
※2:局所的測定の高さ。
(4)除染場所の特定
局所的測定の数値が毎時1マイクロシーベルト以上の場合、以下の(一)から(三)により施設管理者が除染する場所を特定し、(四)の処置を講ずる。
(一)地表から1メートルの高さにおける放射線量を測定する。
(二)ゆっくりとした速度で測定地点の周りを歩き、値が高くなる場所を探す。
(三)高くなる場所が見つかった場合は、その場所(見つからない場合は元の場所)に目印をつける。
(四)除染を実施するまで立ち入り禁止にするなど、その場所に立ち入らないような処置を直ちに実施する。
測定等結果の報告
測定した結果及び除染した結果について、施設管理者は速やかに環境課に報告する。
除染
平均的測定での2次測定の結果が毎時0.23マイクロシーベルト以上であった場合及び局所的測定の結果が毎時1マイクロシーベルト以上であった場合は、施設管理者が除染を次のとおり実施する。
1)平均的測定箇所の除染方法については、「市町村による除染実施ガイドライン(注3)」に基づき行う。
2)局所的測定箇所の除染方法については以下のとおりとする。
(一)除染場所 測定により特定した場所
(二)除染方法 側溝の清掃、雨桶の清掃、落葉の清掃、表土のはぎ取り、芝生のはぎ取りなど
(三)土壌の処理 敷地内で埋設するための穴を掘り、中にはぎ取った土を厚手のビニール袋等に入れ30センチメートル以上の覆土を実施し、その所在を記録
(四)除染後の測定 除染後の放射線量を測定し、除染の効果を確認
公表
測定及び除染した結果は速やかにホームページ等で公表する。
関係資料
(注1)当面の福島県以外の地域における周辺より放射線量の高い箇所への対応方針(内閣府(原子力被災者生活支援チーム)、文部科学省、環境省 平成23年10月21日公表)
(注2)学校等における放射線測定の手引き(文部科学省、日本原子力研究開発機構 平成23年8月26日公表)
参考資料
市民の方々向けに、局所的に放射線の高い箇所(いわゆるマイクロスポット)に関する資料を作りましたので、参考にしてください。
PDF形式のファイルを開くにはAdobe Reader(旧Adobe Acrobat Reader)が必要です。
お持ちでない方は、Adobe社から無償でダウンロードできます。
Adobe Readerのダウンロードへ
問い合わせ
環境経済部 環境課 組織詳細へ
狭山市入間川1丁目23番5号
電話:04-2953-1111
FAX:04-2954-6262