2021年に、2020東京オリンピックとパラリンピックが開催されました。
そして2025年には開催100回目となるデフリンピックが日本で開催されます。
デフリンピックとは?
デフリンピックポスター
耳の聞こえないアスリートのためのオリンピックです。
デフリンピックとは、デフ+オリンピックのこと。デフ(Deaf)とは、英語で「耳が聞こえない」という意味です。デフリンピックは国際的な「ろう者のためのオリンピック」のことです。オリンピックと同じように4年に1度、夏季大会と冬季大会がそれぞれ開かれます。ルールはオリンピックとほぼ同じですが、耳の聞こえない人のために様々な工夫がされています。
東京2025デフリンピック応援メッセージ動画
耳の聞こえない人のための工夫(視覚的保障)
音や審判の合図が聞こえないという、選手にとって不利な状況を視覚的に補うことです。
例えば、100メートル走のスタートの出発音。光がピカッと光る「フラッシュランプ」でスタートを知らせます。「フラッシュランプ」は、バスケットボールやハンドボールなど、様々なスポーツでも活用されています。
他にもサッカーやラグビーなど、審判の笛の合図はどのようにしているのでしょうか。審判は笛を鳴らすとともに、旗をあげたり手をあげたりして選手に知らせます。選手が「目」でわかるように、様々な工夫が整えられています
耳が聞こえないとスポーツをする上でのハンディ
耳が聞こえないことは、”目に見えないしょうがい”といわれています。
耳が聞こえない人は、見た目からは聞こえないことがわかりません。しかし、スポーツをするうえで、聞こえる人にくらべて不利な点があることは、研究の結果からも明らかになっています。不利な点は、主に以下の2つあります。
1つはバランスがとりにくいこと。耳には「体のバランスを取る」という大切な役目があります。そして2つめは、情報の量が少なくなること。
例えば、聞こえる人はチームメイトに「パスするよ」「こっちにパスをちょうだい」など、声でコミュニケーションを取って、次の動きをとります。ところが、聞こえないとチームメイトと常に目で合図し合ったり、手話によるコミュニケーションが必要になります。聞こえる人同士のプレーとは、別の作戦が必要になってきます。
では、1人でやるテニスなどのスポーツはどうでしょうか。スポーツは、「目」で見る以上に、「音」で様々なことを感じとります。風の音や打球音、ラケットなどスポーツ用具の音など。音は勝つためにとても重要です。
開催日
2025年11月15日から11月26日
会場
公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団 デフリンピック準備運営本部(外部サイト)
東京2025デフリンピックの紹介
一般財団法人全日本ろうあ連盟 スポーツ委員会(パンフレット等)(外部サイト)
一般財団法人全日本ろうあ連盟 スポーツ委員会(デフリンピックについて)(外部サイト)