矢大臣(随身門正面左側)
左大臣(随身門正面右側)
堀兼神社の随身門は単層入母屋造りの八脚門で、桁行は6.85メートル、梁間は4.12メートルです。朱塗りの門の両側には彩色を施した神像が安置されていますが、向かって左側が豊磐間戸命、右側が奇磐間戸命で、俗に矢大神・左大神と呼ばれています。
随身門は神社の外側にある門のことで、寺院でいう仁王門に該当します。市内唯一のこの門は、万延元年(1860)に両神像の塗り替えをしたとの記録が残っているので、江戸時代後期には創建されていたと推定されています。
- 狭山市指定文化財〔有形文化財・建造物〕
- 指定日:昭和61年(1986)11月1日
随身門の修復
平成22年度に行った各部位の劣化状況調査では、銅板屋根の破損、雨漏り及び小屋組みの脆弱性が確認されたため、令和3年度に市の補助金と公益財団法人文化財保護・芸術研究助成財団を助成を受けて、屋根の銅板の葺き替えと小屋組みの補強を中心とした修理工事を実施しました。
二神像の修復
令和3年度から実施していました二神像の修復及び彩色作業が完了し、2024年9月27日に再安置されました。
修復前は像の彩色の一部が剥げ、眼や弓の弦の破損等がみられましたが、それらをすべて修復し、紋様等を精緻な図柄で再描写し、彩色し直しました。
像の修復及び紋様構成、彩色に関しては、狭山市文化財審議委員の先生に監修していただきながら作業を行いました。
場所
所在地
狭山市大字堀兼2220番地
堀兼神社