☆ 開催日 :令和元年 6月 7日(金) 時間 13:30~15:30
☆ 場 所 : 狭山元気プラザ B棟2階 大会議室
☆ 担当講師 :さやま市民大学学長 小山 周三氏
☆ 講座スタッフ : 講座リーダー:草野 喜実勝 スタッフ:江頭誠治、中山美喜子、松 瀬陽子
☆ 講座テーマ :「まちづくり」は「コミュニティデザイン」~さやま市民大学学長 小山 周三先生
1. 狭山が抱える「まちづくり課題」
*揺らぐ商店街の位置づけ
*住み続けるための住宅街の再生
*課題解決が迫られる課題領域~①健康・福祉 ②子育て・教育支援、③観光・交流 ④安全・防災 ⑤スポーツ・文化のまちづくり、など
*「大好き」「住み続けたい」まちへの挑戦~シビック・プライド(まちへの愛着、誇り)の醸成
2.「まちづくり」は「生活と暮らし」の発想から始まる
*暮らしの起点~快適な日常生活の維持・発展
*市民起点~まちづくりに理解支援有る市民(志民)の育成
*市民が動く、行政が支援の仕組みづくり:「協働のまちづくり」の実践
*まちづくりの目的;市民と地域の元気を創る
3.「つながり方」の創造は「地域資源(資本)」
*「やりがい」と「いきがい」~まちづくりは幸せの創造。やりがいの無いことは失敗。
*「イベント」から「プロジェクト」へ、そして「仕組み(システム)」へ進化
*人と人がつながる「仕組みづくり」~「ソーシャルキャピタル(社会関係資本)」と呼ぶ
4.「まちづくり」は「コミュニティデザイン」
*コミュニティとは?:共同体・地域社会、一定地域の居住集団
*デザインとは?:下絵、図案、意匠計画
*人々が豊かに暮らす「つながりのデザイン」~山崎亮「コミュニティデザインの時代」
5.問い直される「コミュニティ」の在り方
*コミュニティ=共同体:「家族」と「会社」中心の共同社会
:軽視された地域社会~広井良典「コミュニティを問い直す」
*二つのコミュニティに暮らす、つながる場:
①地域コミュニティ~町内会、自治会、婦人会、老人会、子供会など
⓶テーマコミュニティ~サークル、クラブ、社会支援活動、NPO活動など
6.「地域コミュニティ」(既存)に「二つのタイプ」
①農村型コミュニティ:濃密なつながり、しがらみ :伝統文化の継承
②都市型コミュニティ:希薄なつながり、自治会加入率の低下 :孤独化、自殺者増加
*今後は「都市型」x「農村型」コミュニティへ
7.「生きがい」と「やりがい」のあるコミュニティを「どうつくる」か?
*お客さん化した社会⇒なんでも行政が遣ってくれる時代の終焉
*地域に戻ってきた団塊の世代⇒地域デビューに戸惑い
*「参加」と「活躍」の場をどう作るか?⇒新たな「コミュニティタウン」とは?
8.「協働のまちづくり」で狭山市の「シビック・プライド」をどう高めるか?
*「狭山元気大学」設立(平成23年)
*「協働のまちづくりガイドライン」(平成24年)
*「さやま市民大学」設立(平成26年)
*協働によるまちづくり条例制定(平成31年)~人づくりセンターとしての市民大学の役割の増大
*条例制定後のスキーム(平成31年(令和元年))
9.まとめ~Let’s Machidzukuri
*人と地域の元気を創ろう:「まちづくり」は「豊かな地域づくり」の根幹
*創造型共生社会の実現:創造型:自主、自立、循環型社会
:共生社会:ダイバシティ(多様性)、連携と協働
*Let’s Machizukuri!
以上
<受講生の意見・感想<>
*昔の言葉に「向こう3軒両隣り」。この言葉を基本に住み方に定着することも大切だと思う。
*狭山市の課題:医療環境がイマイチ。都内の病院に通っている。
*世代が違う人たちが集う場の提供が必要なのではないか。
*人と人とが集い楽しい時間を過ごす場がない。のが問題。
*趣味のサークルに参加していると、休んだ時には心配して電話をくれたりする、そういうつながりも大事。
*近所の人たちとの話し合いが少ない。
*は生活しやすい環境づくりのために意見を選びやすい方策が必要である。
*余り隣近所と親密関係になるのは煩わしい。
<講座リーダーのコメント> 草野喜実勝
*小山学長の「まちづくり論」を分かり易く纏めての講義であったが、いろいろと聞きなれない言葉が出てきて、難しかったかもしれない。
*短時間ではあったが、グループワークショップで話されたことを発表して貰ったが、それぞれがはっきりとした問題意識を持っていることが分かった。
*今回までの謂わば「まちづくり理論編」に続き、次回(第6回)からは具体的なまちづくりの実践的な活動事例の紹介、と現地視察が始まる。
*毎回の「振り返りシート」の取り纏めを元に新しいグループ編成を進める予定。