この4月より、新たな市民大学として再出発しました。運営体制も軌道に乗ってきましたので、情報発信に力を注ぎたいと思います。そのためには、学長自らが市民大学の日々の運営に当たりながら、何を感じ、何を考えているかを率直に情報発信することが一番大事ではないかと考えました。さやま市民大学のサイト上に「学長の部屋」を設けましたので、おしゃべりをさせていただきます。
さやま市民大学は、廃校になった旧狭山台北小学校を改修して本校舎(狭山元気プラザ)にしていますので、実際に学長室があります。この学長室で語り合うような感じで、お伝えしたいことを語り、ご意見があれば反応して下さると嬉しいです。何でもそうですが、反応がないと面白くないですよね。双方向のやり取りで、「そうなんだ」という知の発見が生まれることを期待しています。
さやま市民大学は埼玉県の狭山市にあります。埼玉の典型的な東京近郊都市に位置付けられます。「埼玉都民」と呼ばれる新住民が大勢暮らしてきたまちと言っていいでしょう。今年が「市制60周年」を迎えています。狭山で生まれ、狭山で育った土地っ子も増えており、埼玉都民とは呼べない段階に入っていると思います。「ふるさと狭山」に誇りをもってもらえるような郷土愛、地元愛を本気になって育てる必要をあります。
ある調査によりますと、埼玉県は47都道府県の中で「地元愛着度」が全国最低という結果が出ていました。驚くべき結果です。20年前ならともかく、それぞれの地域に、磨けば光る地域資源や歴史資源が沢山あるにも関わらず、いつまでも埼玉都民感覚やダサイタマという揶揄を当然のこととして受け止めていたのでは、ちょっと寂しくはありませんか。埼玉県民、狭山市民であることに誇りが持てるまちづくりに挑戦しましょう。
西に「大和」の国、東に「武蔵」の国あり、と呼ばれた時代がありました。鎌倉幕府が誕生した中世期です。武蔵の国は現在の埼玉です。「鎌倉街道」に沿った入間・狭山は東国を支える要衝の地として歴史舞台に登場してきました。地域や地元への愛着、関心を深めるのに必要な「地域資源」には事欠きません。ゆるキャラの活用も重要ですが、歴史と民俗習慣の上に築かれてきた「ふるさとの知」を掘り起こし、地域の「絆づくり」に活かさねば、もったいないです。「ふるさとタウン化構想」を実現しましょう。
(2014.7.18)