楽農だより

ひまわりは復興のシンボル　

2011/08/29

暑い、暑い夏…。　猛暑にも負けず、青い空を背に太陽に向かって、力強く咲いているひまわりは、どんな時も私たちに元気をくれます。　
1986年4月チエルノブイリの原発事故で広大な土地が汚染されたときに、ある種の植物の根が放射性物質を吸い込むことを利用して除染するために、ひまわりが大量に栽培されました。　
また、1995年1月阪神淡路大震災のあった夏に、瓦礫の中からたくさんのひまわりが咲いた　「はるかさんのひまわり」　のニュースは、どんな困難にも負けない　“　復興のシンボル　”　として、日本中に感動を与えてくれました。
今年3月の東京電力福島第一原発事故後、周辺の米や野菜が作れなくなった田や畑に、チエルノブイリに倣ってひまわりの種が蒔かれたと新聞に載っていました。　
どのくらいの効果があるのかはこれからの研究の成果を待たなければなりませんが、ひまわりには人々の希望と期待がかかっています。

はるかさんのひまわり

1995年1月17日の阪神淡路大震災のあった夏、家が壊れて瓦礫となった加藤はるかさん（当時11歳）の家があった所からたくさんのひまわりが育ち、花を咲かせました。はるかさんは亡くなりましたが、はるかさんが可愛がっていた小鳥のオームの餌のひまわりの種が瓦礫の中から芽生え、花を咲かせたのです。阪神淡路大震災で家を失い、家族を失った人たちは太陽に向かって力強く咲くひまわりにとても驚き、励まされ勇気づけられました。このひまわりの種は「はるかのひまわり」と名付けられ義援金のお礼として、また災害地のお友達を励ます幸せの花として各地に贈られています。

SSVCコーデイネーター角田芙美子　記

2006年8月　
SSCCジャーナル学科3期生交流誌みのり3号より

SSVC（学校支援ボランテァセンター）が、狭山台南小学校で支援活動を始めて7年になるそうです。　現在は狭山台南小学校と狭山台北小学校が統合され、狭山台小学校となっています。　いろいろある支援内容の中で、栽培（花壇整備と児童と除草作業）は、学校という環境のため制約もあり、また資金もないので、ボランティアメンバーが種や苗を持ちより植えているそうです。

「はるかさんのひまわり」　は、毎年9月に種を採り、運動会で配っているとのこと。　「はるかさんのひまわり」　の子孫が狭山市中に広がって、市民の皆さんに勇気と希望を与えてくれることを願っています。

今年も咲きました。狭山台小学校のはるかさんのひまわり。（写真提供SSVCコーデイネーター角田芙美子さん）

堀兼のひまわり

狭山市のひまわりといえば、毎年行われる　“堀兼のひまわり迷路”　ですね。　今年は残念ながら大雨の影響で中止になりましたが、ひまわり畑は、今が最高にきれいな見頃を迎えています。　堀兼公民館の窓口で　「写真を撮るには脚立が必要ですね」　と、声をかけましたら　「ひまわり畑に入ってすぐに右側に行くと、台がありますよ。　写真を撮るならそこに乗るといい」　と、教えてくれました。

堀兼のひまわり畑、堀兼公民館の近くです。

さっそく台に乗ってみますと、ひまわり畑の全体が見渡せます。　　きれいに咲きそろったひまわりが一斉にこちらを向いたような気がしました。　人の顔のように見えるひまわりが、なんだか　「こんにちわ～　!!」　と、言っているようでした。

堀兼公民館で、毎年新しい種を購入して蒔くのだと伺いました。　確かに、自家採取の種ですと、よほど丁寧に選別をしても、こんなにきれいに咲きそろうのは難しいものです。