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西口だもの

親子で楽しめる『ふるさと狭山童絵展』レポート

池原昭治さんの童絵展に行ってきました!

2010/11/19

秩父の山並みも望める空中デッキ
秩父の山並みも望める空中デッキ
狭山市の中央部に位置する狭山市駅。
その西口が変貌を遂げようとしています。
空中デッキが存在感を示す開放感あふれる街並み。便利な公共施設を利用したり、ショッピングに立ち寄ったり。だって、私たちの西口だもの…。
2012年に完成予定の変わりゆく西口の様子を、様々な角度からお届けします。

ほんわかと心が和む 池原昭治さんの童絵

狭山を描く池原ワールド

平入間川七夕まつりのポスター
平入間川七夕まつりのポスター
池原昭治(いけはらしょうじ)さんは、狭山市在住の童絵作家です。入曽に居を構え、狭山市内の長閑な風景や、その中で暮らす人々の様子を、ほのぼのとしたタッチで描き続けます。
入間川七夕まつりのポスターなどで、みなさんも一度は作品をご覧になったことがあるのではないでしょうか。
狭山市駅西口の狭山市産業労働センター2階にある産業・観光情報サテライトで、池原さん提供による童絵展が、約1ヵ月にわたって開催されました。

『花火があがった(七夕まつり)』
『花火があがった(七夕まつり)』
会場内は、池原さんの描く狭山の世界であふれていました。しおり・うちわなどの作品や歴代のカレンダーの絵、「さやまの絵本」の原画など、モノクロから色彩鮮やかな作品までが並びます。
どれを見ても、ホッと心が和むような、ほんわかとした独特の世界です。
昔話を生き生きとしたタッチで描き出した作品
昔話を生き生きとしたタッチで描き出した作品
『狭山・入曽の獅子舞図』
『狭山・入曽の獅子舞図』

「童絵」は心の風景

ところで、「童絵」とは少し聞き慣れない言葉ですね。なんでも、池原さんが作った造語だそうですよ。
この「童絵」の世界について、池原さんの言葉が紹介されていました。


童絵のこころ

池原昭治
 幼いころ遊んだふるさとの山や河は、私のこころの原風景です。
 それらを絵に表したものが童絵です。
 伝承あそび、鎮守さまのお祭り。
 昔話、伝説、わらべ唄の世界を絵に表したものが童絵です。

 ある峠みちを歩いておりました。うしろの方から四、五才ぐらいの女の子が小走りでやってきて、「ばあっちゃん、のんのさま」といって、お地蔵さまの前で、小っちゃな手を合わせました。そのあとからおばあちゃんもやってきて、腰をかがめ一緒に手を合わせました。その光景は、さわやかでうしろの小高い山々とぴったり合い、それはまさに一幅の絵の世界でした。
 その風景を見まして、私はなにか「ホッ」とした気持ちになり、おもわず草むらのうえに寝っころがりました。空にはまっ白な雲がポッカリと浮かび、まわりでは山鳩やシジュウカラの声がかすかに聞こえてきました。

 この風景こそが、私の童絵の世界なのです。

入間川七夕まつりのうちわ
入間川七夕まつりのうちわ
なんとも可愛らしいしおり
なんとも可愛らしいしおり
カレンダー『狭山の四季とわらべ』
カレンダー『狭山の四季とわらべ』
狭山のおまつりを描いた作品
狭山のおまつりを描いた作品
原画『春のの水野あたり』
原画『春のの水野あたり』
原画『くずはき(秋の落ち葉集め)』『新茶の茶摘』
原画『くずはき(秋の落ち葉集め)』『新茶の茶摘』
プロフィール
池原昭治(いけはらしょうじ)さん
1939年高松市生まれ。狭山市入曽在住の童絵作家。
数々の映画における動画担当を経て、「まんが日本昔ばなし」他テレビアニメの演出・作画・美術に参加した。
日本各地の民話を訪ね歩き、「童絵」という独自の画風を確立。
入間川七夕まつりのポスターでも、市民には馴染みが深い。