楽農だより
少し透明感を増した初秋の日差しの中で、燃えるように赤く咲く彼岸花はきれいでした。 入間川河川敷の広瀬側、昭代橋から自転車道を降りて芝生をつっきり、赤い花を目指して岸辺まで行き、写真を撮りながら、上流の田島堰まで (約1,2㎞) を歩いてみました。
彼岸花の周辺はよく手入れがされていて、まだあまり人が近づいていないのでしょう、踏み跡もなく気持ちよく歩くことができました。 今まで自転車道周辺やその下の芝生は草刈りなどの手入れがされていましたが、水際は夏草が生い茂り人の近付けない場所でした。 今は人が歩きやすいようにきれいに草が刈ってあり、彼岸花の芽が踏まれないように紐が張ってありました。
川の流れに映えて美しい
彼岸花 (ヒガンバナ)
ヒガンバナ科の多年草で球根性植物 日本全土に分布する。 日高市の巾着田の彼岸花は有名です。
秋の彼岸のころに開花するのでこの名がついたと言われる。 別名 曼珠沙華(マンジュシャゲ)は 「 天上の花 」 という意味で、仏教の法華経に由来する。 英名 Red Spider Iily ( なるほど! そんな感じです。)
夏の終わりの少し涼しくなったころ、田畑の畔や土手などに、花茎をスッと伸ばして細い花びらが輪状に咲く。 群生すると炎のようで美しい。 花が終わると、水仙に似た細い葉が出る。
全草有毒であるという。 特に球根に、アルカロイドの一種であるリコリンが多く含まれており、食すと中毒症状をおこす。 その効果を利用して、田畑の作物を荒らす野ネズミなどを避けるために、畔や土手などに植えられたようである。
昭代橋付近 ~自転車道から~
景色は秋! 赤とんぼが飛んでいるんですが、 う~ん、見えないですね…。
き れ い !
満 開 です
土の中から伸びてきた 蕾 です
本富士見橋を望む
やはり! 写真を撮る人が …。
歩きやすいように整備されていました
こんな看板がありました
彼岸花と言えば、日高市の巾着田の彼岸花が有名です。 毎年テレビ局が開花情報や現地の様子を放送し、ブログなどにもたくさん執りあげられて、観光客が押し寄せています。 私も何度か写真を撮りに行きました。 年々株数が増えているようで、満開時は赤い絨毯を敷き詰めたようで見事です。
この入間川河川敷の彼岸花も、株数が増えれば将来が楽しみ、などとお気楽なことを考えて歩きました。 でも実は、私もこの河川敷で花壇に花を植えるボランティアの経験がありますので、この状態を保つには大変な努力がいると知っています。
河川敷ですから、もちろん台風の被害は甚大です。 増水すれば球根が流されてしまうかもしれません。 それよりも、なんといっても夏の草刈りは大変でしょう。 夏は草がジャングルのように生い茂っていて、水の流れが見えませんでした。 冬になると草が枯れて、隠れていたゴミが目立ちます。 このような場所をきれいに手入れをして、市民のいこいの場所にしてくださる 「入間川の岸辺を美しくする会」 のスタッフの皆さんに感謝しつつ、1時間の散歩を終わりにしました。
また来年も、きれいな彼岸花に逢えますように !