楽農だより
寒くて長い冬が過ぎて、やっと春がきたと知らせてくれるのが桜…。 古くから桜はその怪しい魅力で人々を惹きつけ、散り際の潔さと美しさで日本人に好まれました。 日本の歴史の中で、桜の開花は農耕の目安でした。 現在のように気象情報などなかった時代に、桜の開花は稲作の始まりを教えるものでした。 今でも種の袋などに 「桜の咲くころ…」 などという記述があります。
また人生の門出の時期に彩りを添えて、想い出に残る花でもあります。 日本人がこんなに好きな桜なのに、花の時期が過ぎると、その存在さえ忘れられてしまうのも桜です。
今年は桜の開花が遅い、遅いといわれていましたが、もう散り始めていて葉桜になりつつある所もあります。 今年も桜を撮りに狭山市内を歩いてみました。
樹齢100年の大桜
桜の名所もいいけれど、民家の庭先で1本だけ咲いている桜もいいものです。 樹齢100年を超えるという裏の家の見事な大桜…。 毎年家の窓から花見ができる私は幸せ者です。 葉桜の時期になると鮮やかな緑に心が洗われます。 初夏になると小さな赤い桜の実を食べにいろいろな種類の鳥がやってきます。 でも、いいことばかりではありません。 花の散る時期には、花びらが一面に降ってきて雨が降るとべとべとになり、ベランダは毎日掃除が必要です。 秋には枯れ葉や小枝が降ってきますし、鳥がたくさんやってくると糞を落とします。 地主さんも大変です。 隣家に伸びてくると枝を切らねばならず、毛虫が発生すると人に被害が及ばないようにと挨拶回りをしてから消毒をします。 それでも、それでも、いつまでも大切にして後世に残していただきたい桜です。
今年も見事に咲きました! 毎日眺めて楽しんでいます。
大きすぎてカメラのフレームに入りきらず、全景が撮れません。
着物の裾模様のような風に揺れる桜。
鳥が花びらをついばんでいます。
砂糖菓子のようですね。
桜は雨に打たれている姿も風情があっていいものです。 ハラハラ散る花びらが雪のように積もっていきます。
入間川河川敷
狭山市の桜鑑賞スポットで、外せないのが入間川河川敷のサイクリング道路沿いの桜です。 豊水橋から下流に向かって、ウオーキングやサイクリングにお勧めです。 通勤、通学や買い物、犬の散歩など気持ちのいい時間が過ごせます。
昭代橋から望む
狭山市らしい光景(?)
いつもワンちゃんが昼寝しているんですが、今日はいませんでした。
休日には芝生にお弁当を広げてお花見の家族も大勢います。 年々桜が大きくなって、お勧めの桜鑑賞スポッとです。
奥富運動公園の入り口の桜のアーチ
奥富小学校
小学校の校庭の桜は定番ですね。 今年は奥富小学校に行ってみました。 人生の最初の門出を彩る、思い出に残る桜です。
菜の花と桜は相性がいいですね。 狭山市内で一緒に写真に撮れる所を探しています。
広瀬神社
広瀬神社も桜の美しい所です。 境内には、しだれ桜もありましたが、まだあまり咲いていませんでした。 これからが見頃になるでしょう。
つつじの団地
思い出の桜
昨年に続き、私が好きだった桜鑑賞スポットその2は、県道126号線(東京狭山線)の、狭山台交番の所の信号から堀兼の信号までの通りでした。 中央分離帯に数種類の桜が植えられており、品種ごとに咲く時期が微妙に違うので、2月末ごろからゴールデンウィークのころまで楽しめる場所でした。 この道路は現在4車線にする工事中で、この冬に一部の木が切られてしまいました。 また枝が短く切られているものもあります。 それでも今年も残された桜は見ることができました。
平成21年4月21日の写真です。